住みたい町に移住して仕事を探す。そんな人生もアリ?!
だれも出生地は選べないが、成人後の生活地は選べる
日本では、中央集権的な要素が強いので勢い首都圏や関西圏への人口集中とその地域の繁栄が定番として続いてきました。
しかし、それだけでなく全国には特色ある都市がたくさん存在し、それなりに頑張っているということも当然あります。そしてその地域の牽引的な機能を果たす都市では、人口の増加している都市もあります。
例えば、北海道在住者は多く札幌を目指し、九州の在住者で福岡市に出て、仕事をするためや学生として暮らす人は多いと考えられます。その地域の経済的発展を基礎として、それに地縁的な郷土愛や血縁的なつながりが影響して、たくさんの人間が集合するのです。
また、京都市のように歴史的な遺産が集積され、観光資源が豊富で訪れる外国人が多いという特徴のある都市や、名古屋市周辺のように産業集積の進んでいる地域などもあります。
全国、どこに住むとしてもその場所に地縁を持つと、そこにまた新しい仕事との関りが生まれてくることが考えられます。そこには新しいチャンスがあるわけです。
野村総研が出した「国内100都市を対象に成長可能性をデータ化したランキング」が面白い
そのような状況下で、野村総研が面白い調査をして、それを客観的に数値化して、データを発表しています。
総合ランキングでみた成長可能性の高い上位都市
1 東京都特別区部
2 福岡市
3 京都市
4 大阪市
5 鹿児島市
6 つくば市
7 札幌市
8 松本市
9 久留米市
10 佐世保市
ポテンシャルランキングでみた成長可能性の高い上位都市
1 福岡市
2 鹿児島市
3 つくば市
4 松山市
5 久留米市
6 松本市
7 札幌市
8 宮崎市
9 那覇市
10 熊本市
※その他、評価視点別にみたランキング
多様性を受け入れる風土(1位東京都特別区部 2位札幌市 3位佐世保市 )
創業・イノベーションを促す取組(1位東京都特別区部 2位大阪市 3位福岡市 )
多様な産業が根付く基盤(1位東京都特別区部 2位大阪市 3位豊田市 )
人材の充実・多様性(1位東京都特別区部 2位京都市 3位千葉市 )
都市の暮らしやすさ(1位佐賀市 2位奈良市 3位富山市 4位前橋市 5位福岡市 )
都市の魅力 (1位福岡市 2位鹿児島市 3位京都市 )
※このように、都市の魅力を向上させるにはその行政・市政の強力なバックアップが必要です。人口の増加をめざしてどこの自治体でも魅力ある街づくりは行われていますが、上手く機能しているところと、そうでもないところの違いがあるようです。
例えば、福岡市では「起業特区」の国指定を受けて若い世代の起業家育成に向けた支援が盛んに行われています。
ライフスタイル別にみたランキング
移住者にやさしく適度に自然がある環境で働く(1位鹿児島市 2位松本市 3位宮崎市 )
リタイア世代が余生を楽しみながら仕事ができる(1位鹿児島市 2位福岡市 3位松山市 )
子育てしながら働ける環境がある
(1位松本市 2位前橋市 3位佐賀市 4位鹿児島市 5位上田市)
起業スピリッツがあり、スモールビジネスに適している
(1位東京都特別区部 2位つくば市 3位福岡市)
比較された、全国100都市の中には、仙台市や横浜市、さいたま市、名古屋市、広島市、北九州市などもある中で、そのような都市名はさほど名前が挙がらず、ある程度の片よりがみられるようです。例えば、九州地方の都市名が多く挙がっています。
特に福岡市は、非常に評価の高い都市となっています。人口がコンパクトに集積し、空港や新幹線駅から都市の中心部までの地下鉄のアクセスが非常に良いなどの理由があるようです。
これからの選択
地方創生や地方分権などが叫ばれる今日、ドイツにおける都市状況が比較対象のモデルとして挙げられていました。ヨーロッパの都市によっては、以前から職住一致性の高い都市があります。自動車メーカーフィアットの工場のあるトリノなどもそうです。
会社に行くために1時間以上も電車に揺られて通勤するというような状況は大きな損失と考えられているようです。仕事がたくさんあるだけでなく、地方都市の暮らしやすさなども考慮されているようです。
確かに、地方都市には地域のつながりやルールが適度に保たれている状況があります。例えば、ゴミを一つ出すにしても、ルールを守らない状況は少ないです。テレビでニュース的に取り上られていた横浜市でのルール無視のごみ出しの実態などは衝撃でした。
自分の住むスペースの周り近所が、どんな人たちなのか顔も分からないという状況は、確かに異常なのかも知れません。
あなたには職業選択の自由とともに、住む場所の選択の自由があり、どこの大学に受検するのかを選ぶように、どこの都市に住むのかも、これからは選択肢として大きな意味を持つ時代なのでしょうか。
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関東エリアの「住みたい街ランキング2018 関東版」1位〜100位(資料)
1位 横浜 2位 恵比寿 3位 吉祥寺 4位 品川 5位 池袋 6位 武蔵小杉 7位 新宿 8位 目黒 9位 大宮 10位 浦和 11位 渋谷 12位 中目黒 自由が丘 14位 鎌倉 15位 中野 16位 東京 二子玉川 18位 船橋 19位 赤羽 20位 川崎 21位 柏 22位 立川 23位 北千住 24位 荻窪 25位 表参道 |
26位 海老名 27位 桜木町 28位 津田沼 29位 さいたま新都心 30位 舞浜 31位 上野 32位 三軒茶屋 33位 町田 34位 秋葉原 35位 藤沢 36位 調布 37位 下北沢 38位 三鷹 川越 40位 たまプラーザ 41位 水戸 42位 和光市 43位 浦安 府中 みなとみらい 46位 豊洲 流山おおたかの森 48位 所沢 49位 代々木上原 50位 新浦安 |
51位 つくば 52位 有楽町 53位 代々木 千葉 55位 高円寺 56位 西船橋 研究学園 58位 川口 59位 相模大野 60位 辻堂 61位 大船 62位 本八幡 63位 練馬 市川 65位 大崎 66位 目白 67位 上大岡 68位 大井町 代官山 守谷 71位 新百合ヶ丘 72位 浅草 戸塚 74位 飯田橋 75位 青山一丁目 銀座 |
77位 松戸 78位 清澄白河 79位 駒込 80位 六本木 81位 阿佐ヶ谷 82位 橋本 83位 武蔵浦和 84位 錦糸町 茅ヶ崎 86位 茗荷谷 麻布十番 88位 海浜幕張 89位 西荻窪 90位 神楽坂 91位 国分寺 92位 勝田 93位 押上 94位 広尾 南浦和 新横浜 元住吉 98位 日吉 99位 日暮里 100位 新橋 五反田 成田 |
※順位は駅名です ※2018年
<サイト管理人の泪です>
私も以前は、リタイア後には沖縄に移住してのんびりと暮らしたいという夢を抱いた時期がありました。先立つものがなくてかなわぬ夢で終わりそうですが、夢はとにかく人に語ることが大事だとも言われます。そして、いつかは実現させたい夢でもあります。
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