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【仕事とうつ】うつ病と休職、うつ病と退職、うつ病と転職


公立小学校の教師だったT・Uさんの手記

突然の出来事だった「うつ」

うつ病は突然始まることも有ります。私の場合がそうでした。その年の新年度が始まり四月に仕事内容の新しいシフトが決まりました。そして5月、6月とその仕事にもだんだんと慣れてきたところでした。

私の仕事に対する周りの要求度が暗黙のうちに上昇する中で、当然ですがその成果を求められるプレッシャーも増していました。しかし、人を相手に成果を出すことの難しさがそこには横たわっていました。

私は、仕事の準備をそれまでよりも入念にすることに心掛けながらも頑張っていましたが、それに反して仕事に対する自信はだんだんと失われていくような思いが続いていきました。

しかし、教える内容のことよりもしっくりといかないことが私にはありました。定年を真近に控えた年齢の私には、いくつもの学年、クラスの子どもたちの顔と名前が一致しなかったりするようになったのです。授業中には指名したりする場面がありますが、それが上手くいかないのです。

顔は分かるのに、組がピンとこないとか、苗字は分かるのにキラキラネームが読めない、覚えきれない、どの子とどの子のクラスが同じで、どの子とどの子が違うクラス、違う学年で、とかがいちいち悩ましく鬱陶しいのです。授業中にもそれがいつも付きまとうのです。

そして、どのクラスにも一定の割合で、ドロップアウト組が存在します。彼ら彼女らに対応する難しさとその時間の無さは圧倒的で、神経も磨り減るような状況でした。担任ではない私には、1分1秒を争う貴重な授業時間を割いてまで個々人に対応する余裕などなかったからです。

そうこうするうちに、私には寝付けないことが続くようになり、出勤時には胸の奥に鈍い痛みが走るなど、徐々に身体的な症状があらわれてきたのです。状態が健康だったそれまでとは違うと自分自身で自覚するまでにそれほど時間はかからなかったように思います。不思議なことに自分の症状に関する状況分析は冷静だったのです。それで私は自ら心療内科の門を叩いたのです。

休職することを選択

医者は、私の症状についてうつ状態であるという診断を下しましたが、仕事を続けながら治療するのか、休職して治療に専念するのか、その選択に迫られたのです。偶然にも私の場合は、その年の年度末には定年退職を迎えることになっていて、結果的に定年までの数か月間を休職するという形になってしまいました。

私は、休職している間、ほとんど家に引きこもり状態がつづきました。だれとも会いたくないですし、息をひそめて家にいることで何とか自分が保たれているような状態でした。気分が沈鬱に沈み、近所の人と道で出会うのも気まずく感じました。

医者やカウンセラーは、早寝早起きやウォーキングなど生活にリズムをつけることなどを提案し、半ば強制的にいろいろなことを強いてきましたが、私としては気分的にありがたくないことでした。しかし、病休ですから医師の診断書に依拠せざるを得ないという関係上、表立った拒否はできなかったのです。

 退職して

3月末日で退職した後、給与が無くなったので、傷病手当の申請をしました。これには、提出書類に毎月医師の意見として「〇〇の理由につき、就業不可である」などの証明書部分があり、それをお願いして書いてもらう必要があり、そのことが月一の苦痛なことでした。

傷病手当には受給できる期間に限度があり、私の場合、最長1年6カ月と聞いていたのですが、その六か月以上も手前で医師が「就業不可」の証明をしないと言い出したので、その後の傷病手当は受給できなくなりました。就職の厳しさを知らない医師のビジネスライクな対応に、今でも少なからず腹立たしい思いがあります。

病状としての就業不可は薄れたとしても、60歳を過ぎた男性にすぐに仕事があるというわけではなく、今に至るまで私は無職の状態が続いているわけなのです。病状、年齢、これまでのキャリア、持っている資格、就活の具合など等、どの点から見ても新たな職探しは厳しいという状態です。

労働者の権利として

「傷病手当」は、ある意味労働者が働いてきたことに対しての権利という側面をもつ生活保障給です。どんな病気でもその療養期間中に給与がない状態になれば、申請する資格があるものだと思います。病気で退職を余儀なくされたのであれば、どなたにもその権利があるはずです。

また、その病気やケガが仕事の休職に起因するものである場合、また通勤や出張先への移動時などの場合の事故によるケガなどは、「労災認定」の要件として充当することも多いと思われますので、正規雇、非正規雇に関係なく認定要求を申請するのは絶対にアリだと思います。


例えば、うつ病発症の原因が上司からのイジメやパワハラ、セクハラだったということなども、その証明さえすることができれば、労災認定の可能性はあります。

そして、病気やケガの後遺症が残るとか、治りにくく継続した治療の必要性がある場合などには、「障害年金」の受給者としての資格があるかも知れませんので、医師や専門機関などに相談されてみてはどうでしょうか。後遺症の障害が固定したあたりをポイントとして障害年金の決定に関する判断を医師がしてくれるようです。

就活

確かに日々の経過は最も大きな薬となり、やがて私の病気も癒えて再び労働意欲が徐々に湧いてくるようになりました。生活のためにも必要であり、子どもの学費や生活支援のための差し迫ったニーズでもありました。

ところが、付け焼刃で就活をはじめたもののなかなかうまくいきません。それは、求人を出す側にとって、60歳過ぎのリタイア組に対しての採用意欲が薄いからです。ハローワークでも特に高齢者にゲタを履かせて支援はしてくれません。

また、大型スーパーなどには求人冊子が置いてありますが、中身を覗いてみても期待薄のような印象です。例えば、「40代女性活躍中」、「50代〇◎多数在籍」なんて文字を見るにつけ、「60過ぎは来てくれるな」という意味に受けとれてしまいます。さらに男性であれば尚のこと疎まれる状況なのです。

表向き、法的に年齢制限は表示できない決まりなので、そんな書き方で牽制球を投げつけているのでしょう。これからすぐにやってくる老人社会、国の法的支援を明記してほしいと思うのは私だけでしょうか。

今、考えてみると私の「うつ病」は収束まで複数年の時間を要したことは確かですが、休職したことを含めてゆっくりと治癒するのを待てたことは良かったと思っています。仕事への思いや周りからの要求もあるかもしれませんが、心の状態が厳しいときには焦らずに休養するのが一番ではないでしょうか。

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<サイト管理人の泪です>
うつ病はれっきとした病気ですが、出てくる身体状況には、眠れないとかの睡眠障害とか頭痛や胃の痛み、食欲不振など、他にも様々な場合があり「うつ」によるものとは本人自身も気づかない場合も多いようです。また、心の症状には非常に辛辣な苦しい精神状態が続くことが通常です。ただし、医師の診断無くしてその後の進退の選択は難しいので、勇気を出して医師の門を叩くことも必要です。

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