【全国市役所採用試験】面接カードと面接試験の形式に対応する
<目 次> ・面接カード ・志望動機 ・自己PR ・<資格・趣味・特技・スポーツ>の欄 ●<長所・短所、大学時代やそれまでに頑張ってきたこと、最近の関心・興味など> ●<資格・趣味・特技・スポーツ>の欄 ・面接カードを提出する3つのパターン ・面接試験の形式と評定の観点 ●個人面接 ●集団面接 ●集団討論 ●プレゼン面接 ・まとめ |
面接カード
面接カードは、企業への採用募集に応募する際のエントリーシートのようなものです。面接の際の面接官の質問内容に関わるような記述が求められています。
その記入内容は、志望動機、自己PR、自分が打ち込んできたこと、最近、関心・興味をもったこと、あなたのセールス・ポイント、長所と短所、・趣味・特技・スポーツなどの部活等、面接時の質問のきっかけなるような内容が並んでいますがこれはまだ、公務員採用特有の質問というよりは、一般企業でも求められる質問内容と似ています。
そして、面接時にはあなたの記述したその内容に関わってさらなる追加的な質問があると想定しておかなくてはなりません。ですから、自分の書いた内容はコピーを取り、その先にある追加の質問に備えて返答を用意しておくことが必須です。
また、面接時には、もちろんその面接カードの内容以外の質問も用意されていますからその点については別の記事で触れることにします。
志望動機
志望動機は、平たく言えば「なぜ、市役所の採用試験に応募したのですか?」ということへの回答に当たる部分ですが、経験的なエピソードなどを絡めて具体的に書かないとあなたの個別性が他の人と差別化できません。それに、たったの1~2行の記述では面接官(採用担当者)へのアピール度に欠けてしまうので要注意です。
また、このことに絡めて個人面接時には、「なぜ県庁ではなく、市役所の採用志望なのですか?」とか、「数ある市役所のうち、なぜうちの〇〇市役所なのですか?」などの圧迫質問が用意されていることも多いと聞きます。
ですから、そのような面接質問への応答のことも含めて対策を考えたうえで、面接カードを書くようにしましょう。
自己PR
面接カードは、全体として自己PR的なものが多いように思います。あなたの自己紹介の一部分に関わるような要素の場合もありますし、あなたの長所について書くことも、また「あなたのセールスポイントはなんですか?」という質問に関する記述の場合もあります。
それらはすべて面接の場にも連動する内容なのでよくよく考えて書くようにしいたいものです。そして面接カードでは、別々な項目として記入欄がある場合も多いので、それぞれの項目に対して書く内容を用意しておく必要があります。
対策しやすい点としては、ほぼどこの市役所であっても似たような内容の項目ですから、使いまわしは十分可能と思われます。そして、もちろんそれは反省や経験を元にブラッシュアップしていくことも可能です。
<長所・短所、大学時代やそれまでに頑張ってきたこと、最近の関心・興味など>の欄
短所に比べて、長所はなかなか思いつきにくいものかも知れません。でもそれらは、全てあなたの日常生活の中にヒントが隠されている内容です。自分史を振り返っていまある自分とのつながりを考えてみるとか、もっと日常生活自体を無為に過ごさずに大事に送るような努力も必要かも知れません。
また、自分一人で考えて煮詰まってしまうのも悪くはないですが、家族や友だちに正直に話して、気軽に協力してもらうことも大切です。人から見える自分というものにも有意義なヒントはたくさんあるものです。
<資格・趣味・特技・スポーツ>の欄
空白にしておくよりも、何等か書いておく方がいいでしょう。過去の経験を元に書いてもいいですし、運転免許のようなものもあれば、是非書いておきましょう。
面接カードを提出する3つのパターン
①第1次試験の合格発表後、面接カードが送られてきて、事前に〇月〇日までに返送するようにと指定されている場合。
②1次試験合格者に送られてきた面接カードを、記入の上、第2次試験の当日に持参するパターン。
③面接試験当日に、面接カードが配布され、その場で必要事項を記入して提出するパターン。
①の場合には、返送した面接カードは事前にじっくりと目を通されることになることを覚悟して追加質問もあり得るという覚悟で望むことになるでしょう。②③の場合は、面接官はじっくり読む時間はありません。ですから、文章は短く「。」で区切りながら、すらすら読めるような工夫が必要です。「。」までの一文の内容がネジれていたりすると、スッと内容が頭に入りにくいので、面接官の心証にとどまり難くなるので注意しましょう。
どちらにしても、書くべき内容(或いは、提出した内容のコピー)を記したノートは持参するべきです。その場で書く場合には、それを見ながら書けるので便利です。
面接試験の形式と評定の観点
〇個人面接
・服装や態度(動作)、表現力、判断力、積極性、堅実性など
〇集団面接
・協調性、積極性、表現力、態度など
※他者が同列に存在する中で、臆せずにどう自分を表現ができるのかが試される場です。
〇集団討論(グループディスカッション)
・貢献度、社会性、指導性(リーダー性)
※あらかじめ容易されたテーマについて応募者同士が討論をし合うものです。
テーマとしては、特定の問題に関する解決策をまとめるとか、〇〇についてのアイデアをまとめるとか、○○についてどう考えるか(あるいは賛成か反対か)などをまとめる、等々です
※集団で行う討論ですから、それぞれが意見の言いっぱなしでは討論にはなりません。その場の状況に応じて、誰かがリーダーシップをとってある方向に意見を誘導するとか、また、司会やコーディネーター的な役を引き受けるとか、建設的な意見を出して討論を活性化するなどの役回りを果たすことが求められます。
〇プレゼン面接
・熱意・意欲、表現力、説得力、判断力、バランス感覚など
プレゼンを行うには、事前の訓練がある程度必要です。自分でテーマを決めて人前で話す練習しておくとよいでしょう。あらかじめテーマが与えられる場合にも、十分な練習をして臨みましょう。
方法をパソコンのパワーポイントによるプレゼンとして求められるのか、掲示物などを使用しての説明として求められるのかにも寄りますが、最善の準備が必要です。そして、話の中身はもちろんですが、話し方の鮮明さ、身振り・手振りなどの表現性も見られます。
まとめ
面接の方法には、ここに挙げた他にも「グループワーク面接」などのパターンもあります。面接がどのスタイルで行われるにしても、場に応じた「表現力」、「判断力」、「積極性」の三点は必ず評定されるということを覚えておきましょう。
面接は、当然ですが人(面接官)を相手にして試されるものであります。場数を踏んで慣れることも効果があると考えられます。その慣れは、物腰などのぎこちなさを軽減させてくれるだけでなく、アイコンタクトをしっかりとれるようになるなど、あなたのアピール度合いを高めて、相手に与える印象をプラス方向に操作できることにもつながります。
大学のキャリアセンターなどで、面接対策の支援や模擬面接など受けられるものであれば、是非活用してみましょう。
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