「ホワイト企業大賞」の「未来工業株式会社」とは
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【目次】 1.ホワイト企業大賞企画委員会によると 2.「未来工業」とは? 調べてみました 3.電設機器って様々あるものですね 4.この会社のどこがスゴイのか? 5.給与体系は 6.スゴイのは、経営理念がないこと??? 7.スゴイのはポリシーだった!! 8.他の企業も真似すればいいのに |
ホワイト企業大賞企画委員会によると
世の中には、人に優しい、いい会社もあるもんですね。岐阜県にあるこの中小の会社が2015年の「ホワイト企業大賞」に選ばれたということで、その内容を少し覗いてみました。「未来産業株式会社」という社名です。
2015年1月17日に、第1回表彰企業として、ネッツトヨタ南国株式会社とともにこの賞の企画委員会の推薦と検討により決定したとあります。すでに新聞・テレビ、雑誌などで多く取り上げられ、その経営のユニークさは話題になっていたもののようです。
「未来工業」とは? 調べてみました
業種は電設機器の製造販売で、2014年3月期における売り上げ352億円(うち経常利益51億8,000万円)。社員数1136人(すべて正社員)で、創業は1965年です。社員数千人超えではありますが、大手企業とまでは言えなさそうです。ですが、全国に支社や営業所も要所要所には配置しており、全国展開の体制はあるようです。
電設機器って様々あるものですね
取り扱い商品は、大きく分けて電設資材と管工機材の二つの部門からなっているようです。それぞれ電設工事を請け負う業者にとっては、なくてはならない部品・部材の総合販売メーカーといった存在でしょうか。
電設資材だけでも防火部材、工具、地中埋設管・保護管、ケーブル関係、ダクト、モールなど等、数々ありました。管工機材がまたたくさん分野があるようでして、排水関係、給水関係、空調関連・エアコン関係、ガス配管関連、等々すべてカバーしているという感じです。
未来産業とは、そんな商品を扱う総合メーカーで、零細な業者から中小の工事、大手関連の大規模な工事まで需要は無限大のような感じです。
全国に支店7カ所、27営業所、7工場というように北は北海道から南は九州沖縄まで全国展開体制となっており、ほかにグループ会社も7つほどあるようです。ですから、カバーしているエリアとしてはそこそこの全国規模のようです。
この会社のどこがスゴイのか?
人気のある企業で、社員が退職しないからなのでしょう。今現在は採用を行っていないというメッセージがホームページの採用情報には載せられていました。
まず日本で一番というのが二つあります。年間休日数の多さと労働時間の少なさというものです。休日数140日というのは、毎週土日と国民の祝日を全部完全に休んでも120日程度ですから、それプラス20日程度の休みがあることになるのです。年末や夏季休日を長めにとるのでしょうか。
1日の労働時間が7時間15分で年間トータル労働時間1600時間というのは、確かに220日くらいの計算になります。220+140(休日)=360なので、5日の誤差が出ますが、残業禁止という規定があるらしく、ほぼ表明通りに運用されているのでしょう。
しかも、このほかに有給休暇の消化をすればかなり余裕な感じで働けるなという感じですね。また、育児休暇は3年間となっているとのことです。これも立派です。
給与体系は
全員が正社員で、年功序列制(年齢と在籍年数のみで決まる)、定年は70歳(60歳を過ぎても給料は減らない)、給与水準は岐阜県では上位レベルでも、大手には及ばない状況。
また、今では古いとされる年功序列制が、完全な形で生き残っているという点では、驚きです。欠勤も遅刻も給与のカットがなく、しかもここに勤めながらアルバイトするのも容認だそうです。
スゴイのは、経営の理念がないこと???
通常、ユニークな経営と聞けば、特別にスゴイ理念があるのだなと想定するものですが、どうもそれともかなり違っているようなのです。
おおよそ企業と名の付く会社では、必ずと言っていいほどよく聞く管理的な手法が軒並み禁止事項となっているようです。例えば、成果主義排除、ノルマ禁止、指示・命令禁止、ホウレンソウ(報告・連絡・相談)禁止で、売り上げ目標も利益目標もなく、事業計画などは一切なしというのですから、耳を疑ってしまいます。
真逆と言えるような感じですね。私も、ホウレンソウとは、上司からよく言われていた記憶があります。こんな会社があること自体奇跡と思えるようなシンプルさです。世の中のおおよその企業イメージからかけ離れています。
経営理念・経営指針がないということは、これは会社として成り立つものだろうか?なにかの実験なの?とさえ思えてくるのですが、皆さんならどう感じますか?
スゴイのはポリシーだった!!
社員の幸福とやる気にシフトして、上からの管理を止め、社員を信頼することを基本に仕事を任せることを徹底している点に、この会社のポリシーがありました。それは、一般的な企業経営の常識からは、むしろ真逆にシフトした形のようです。
上から下への指示・命令という系統ではなく、思いついたらだれでもが自己責任で何でもしてよいというスタンスは、社員のやる気を引き出し、最善を尽くすという効果が生まれる。それは、結果として業績へとつながり、業界一の利益率をたたき出すことになるという実績が、すべてを物語っているのというのですから驚き。
提案を募集し、内容にかかわらず1件500円を出し、さらに審査して賞金をだすのだということです。新しい商品開発などは企業の命でありましょうから、そんなことへの研究や提案などに繋がっていくものとみられます。
他の企業も真似をすればいいのに
こんな、いい会社はみんな辞めたくないでしょう。愛社精神が自然と生まれて、最善を尽くしたくなる。知識や技術の伝達がうまく行き、社員同士のコミュニケーションも上手くいく。全てが好循環を生み出すのです。
毎年、国内の社員旅行が実施され、5年に一度は海外へと行くのだそうです。クラブ活動が奨励され、3人集まれば会社から年間12万円の補助が出るといいます。
他の企業でも、このような経営の仕方を真似てみてはどうでしょうか。そのためには経営者が腹をくくることがまず必要でしょうが、やってみるだけの価値はあるように思います。
<管理人の泪です>
この国に、このような企業が増えるといいですね。仕事が楽しくなることでしょう。あるいは、私たちが知らないだけで、このようなホワイト企業はほかにも結構あるのかも知れませんね。
転職サイトや転職エージェントの持つ情報を最大限に活用して、ホワイト企業を見つけてみたらどうでしょか。今のところは、それが一番の近道かと思えるのです。
そんな企業をもっとたくさん発掘して、世の中に広め、その良さが相互に好影響を与え合い、世直しに繋がっていくようなそんな社会変革がもっともっと望まれます。
ブラック企業との好対照として、このサイトでこれからもできるだけアピールしていきたいものです。ちなみに、この第1回ホワイト企業大賞では、もう一つ、「ネッツトヨタ南国株式会社」という高知県にある車販売の企業が受賞しています。こちらも興味がありますね。
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