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ブラック企業「電通事件」和解へ

転職サイト:

2017年、1月21日の新聞紙面では、電通と高橋まつりさんの遺族の間に和解が成立したと伝えています。電通事件とは、2015年12月に、当時24歳の新入社員であった高橋まつりさんが、長時間労働の末に自殺した問題を指します。

この1年間のうちに事あるごとに大きく報じられてきました。この種の事件の中では最も大きく取り上げられてきていて、いわばシンボリックな事件となっている感があります。

電通の社長は、今回直接遺族に謝罪し、近近退任するのだということです。和解で合意された内容とは、解決金の他に労働時間の正確な把握と残業の上限時間の削減、ハラスメント防止の社員研修な18項目に渡ると言います。

この日本社会にはびこる典型的な労働問題の解決や過労で亡くなった人たちの弔いとなるのでしょうか。そして、これから同じ犠牲者が出ることを防止するための、大きな教訓となり得るのでしょうか。ぜひともそうなって欲しいと願って止みません。この問題は決して風化させてはいけない問題です。

 政治の動きは

企業に対する監督官庁である厚労省も、電通に対してさすがに査察に入りましたが、これまでの野放し状況に責任があるはずです。政府与党や総理もようやく重い腰を上げて、働き方改革と称しながら何等か取り組むと表明しました。

しかし、どうせまた企業のためのザル法を作るのだろうと、野党は冷ややかな目で見ているようです。この問題、日本は欧州に比べて大きく立ち遅れています。自民党がこれまで企業のための政治ばかりをしてきた結果がこれです。

もっと厳しい法律改正をして、罰則規定を強化してほしいものです。労働時間の短縮と収入の増化を図ること。それがまず第一の課題です。政治の責任は大です。そうあってこそ、過労死で亡くなった人たちへの弔いとなるはずですから。

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