フルタイムのパート身分は条件が良くなかった

　＜sandiさん　４０代　女性＞

やりたい仕事には就けましたが

私はやりたい仕事があったのですが、年齢や居住が地方ということもあり、正規雇用では就職口は見つかりませんでした。そこで、雇用状態よりも仕事の内容を重視して探したところ、パート採用が決まりました。

最初はかなり条件が悪く、４か月の期間雇用でした。しかし、実際に仕事が始まってみると、再雇用の可能性があると言われました。それでも時給はかなり低く、正規雇用で働いていた時の半分以下の給料になってしまいました。

仕事は楽しかったのですが、やはり収入面がかなり不安だったので、副業をしなければいけないと思い、仕事以外の時間を利用してやることにしました。

有給休暇が付かなかった

再雇用まで期間が空くこともあり、私は普段の副業だけではなく、本業の隙間の期間の仕事も探さなければなりませんでした。

パート雇用だったのですが、１日7時間半の週5日勤務だったので、正規雇用とほとんど変わらない勤務体制でした。しかし毎年再雇用という形で、しかも間が空いてしまう期間もあり、有給休暇などは付いていないようでした。

2年目の春に有給休暇について聞いてみたら、継続雇用ではないので付かないと言われました。

収入が少ない上に、有給休暇がなかったので、体調を崩してもなかなか休むことができませんでした。休めばさらに収入が減ってしまうからです。

※このような採用形態は、非常にズルイ企業のやりかたですね。採用期間に故意に空白の期間を設けて継続雇用の待遇を付けないというやり方は、働く人の立場に立たないやりかたで、行政さえも平気でやっていることです。私は、法律で規制すべきだと思います。当面、雇用に切れ目があってもトータルの日数で有給休暇を認めていくというのはどうでしょうか。

体調が悪くても休めない

一度、ひどい風邪を引いたことがありましたが、幸い熱がなかったので、だるい体を引きずって会社に行っていたことがありました。その時は市販の風邪薬と栄養ドリンクで何とか対応しました。

3年目になっても、時給も条件も変わらなかったので、退職することにしました。今はそれでも以前よりは少しずつ条件が良くなってきているようです。しかし、収入が少し増えたと言っても、決して良くはありません。

もし、今でもそこで勤務していたら、経済的にかなり深刻になっていたと思います。身分はパートでしたが、勤務体制は正社員のようなものなので、勤続年数が長い人はかなり不満は大きいようでした。

条件が悪い仕事には原因がある

地方の地元企業だったので、条件が良くなくても仕方がなかったのかもしれません。
しかし、パートという身分以上の仕事をやっても、時給は上がらずに、多くの不満を持って辞めて行った人たちも大勢いると聞きました。

やりたい仕事につけても、それだけで生活が成り立たないようでは、やはり将来の不安は大きくなってしまうと思います。それを考えると、やはり長くは続けられなかったのだと思いました。

また、仕事のやり方も非効率なところが目立ちました。最初の頃は仕事を覚えることが優先でわかりませんでした。しかし2年目以降になってくると、それがわかるようになってきました。こういう所も時給が上がらない原因なのだと感じました。

※正規だろうと、非正規だろうと十分な仕事さえすれば、生活の成り立つ給与をもらえるような社会こそ健全なのだと思います。社会のシステムとして、もう、過剰な差別や選別はやめようではありませんか。

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