フリーター、アルバイト、パートで働くということ<50代女性>
<50代 女性Yさんの場合>
私は、ずっと非正規雇用を続けています
現在51歳の女性ですが、私は20代からフリーターとしてアルバイトやパートを転々として来ました。その頃は人材派遣会社などはありません。あれば利用していたと思います。ずっと非正規雇用を続けてきた理由は、持病があって正社員など責任のある仕事は迷惑をかけるのではと思っているからです。
20年前に今の仕事(工場)に落ち着きずっとパートでしたが最近契約社員に格上げされました。これまで、長い間非正規雇用を続けているといろいろと思うことがありました。正社員になるべきかなと思うこともありますが、やはり健康上の理由でためらってしまいます。こんな私の経験をふまえていろいろお話出来たらと思っています。
ねらい目は、オープニングスタッフ
人がフリーターとしてアルバイトやパートを選ぶ理由は様々だと思います。多くは時間的に無理があったり、私のように持病がある場合ですね。どんな形態を選んでも良いのですが居心地の良い職場を見つけるのは難しいものです。
仕事の居心地は大半がその職場の人間関係にあります。世の中、良い人ばかりとは限りません。ですが入る前からそのリスクを軽減出来る方法はあります。それは仕事を探す時点でオープニングスタッフ募集の職場を選ぶという事です。
つまり先輩がいない職場です。始めは何もマニュアルのない手探りでの混乱状態があるものでしょうが、皆が横並びですと仲間意識も生まれますし、何より先輩からの不条理な扱いを受けなくて済むのです。一から作り上げていく楽しさがそこにはあります。
オープニングスタッフが中々見つからない時は大量に募集している所も仲間が出来て良いですよ。いつも、アンテナを高くして情報を目にしたら、即行動に移すフッワークの軽さがないと、せっかくのチャンスを逃してしまうことにもなるので気を付けましょう。
パートが起こした労働運動
私は今の職場はまさにオープニングスタッフでした。社員だろうと先輩というものは居なくて後は全部後輩という事になります。そこでは誰も彼もが初めての仕事に取り組んでいました。
しかし納得の行かない事がありました。それは社員がフリーターである私たちのようなパートやアルバイトと同じ仕事をしていたのです。なのに、もちろん給料は全然違っていたのです。
入社して3年も経つ頃にはその不満が爆発しました。フルパートが集まって待遇改善を求めて運動を起こしたのです。ストライキの計画を立てていました。
数は、社員よりパートのほうが多いのですから会社が困るのは目に見えていました。その結局ボーナスをそれまでの倍支払う事、社員はより大変な仕事する事で合意しましたね。
正社員と同じ仕事をしていて思ったのは正社員と言っても能力的にはパートやアルバイトと大差ないという事です。ただパートやアルバイトより休みにくいというだけの事です。ですから特に事情がなければ正社員を選んだほうが何かと得だとは思います。
※このことは、「同一労働同一賃金」の問題そのものだと考えられます。国の施策が一番遅れている分野のひとつです。私は、それはおそらく「人権問題」の一つだと感じています。同じ労働なのに賃金に差をつけているからです。この国には、ほかにも労働や雇用・求人の際の人権問題があります。年齢や性別で採用から跳ねられるとかのことが公然と行われています。ハローワークもそれに、クレームを付けきれないという情けなさです。人権問題を踏まえた法律の整備が強く求められます。
時給を上げるためにやったこと
本当に時給をあげるのは至難の業でした。雰囲気がフリーター、パート、アルバイトは正社員の次という感じで、まず会社というのは正社員の待遇を第一に考えるからです。
毎年、待遇面で課長と面談しますが、時給を上げてくれと言うと社員が上がらないのにパートは無理だという言われ方をしていました。正社員までは仲間という意識が課長以上の役職者にはあるみたいです。
ですから、普段から社員と仲良くなっておくとパートの不満など取り上げて上に言ってくれるものです。それで賃金も少しずつ上がりましたが結局一番効を奏したのは人出不足で人を大量に雇い入れる必要があり、応募者が多くなるように基本給を引き上げた事です。
それにともない私達の時給も大幅に上り、パートから契約社員へと名前も変わりました。結局会社とは自己の利益のために動いている集団です。それを理解し上手く自分の要求を飲ませる事が必要になってくるのです。
今回もこんな時給じゃ人は来ませんよと社員から進言してもらったのです。そうして時給を上げた結果、実際に応募者は格段に増えました。
こんな私の経験が、もしこれを読む方の参考になれば幸いです。
<サイト管理人の泪みつるです>
Yさん、頑張っていますね。賢さと粘りがありますね。「諦めない気持ち」を持ち続けることの大切さを教えてもらった気分です。会社側は、賃上げが企業の収益を圧迫して経営を危機に陥れることになるのではと考えがちです。しかし、先進国が証明しているように賃金をあげることで生産性は目に見えて向上するのです。それにより収益は上がり労働者と会社はウインウインの関係になれるのです。国にも早くそれを認めさせていきたいものです。
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