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学校はブラック企業!その特徴をまとめると…

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皆さんは、学校という場所にどんなイメージをお持ちでしょうか?子ども時代には、だれもが毎朝通って、そこで学び、そこで遊び、友だちとの思い出深い場所だと思います。先生との交流や思い出も多いかも知れません。ましてやそこがブラックな職場であるなんてビックリかも知れませんね。

学校では、入学式も卒業式も運動会も修学旅行も、子どもたちにとっては全てが思い出となる素材なのですが、それらは同時に、そこで働く教師にとっては全て仕事としての内容であり、そこに費やす並々ならぬ心血は膨大なものなのです。

教師にとって最も過酷なのは、教育の内容に関する自由のない苦痛な授業を365日、終始強制されて連綿と行わなければならないというところにあります。この国の「教科書主義」の犠牲者が子どもたちであるとともに、教師そのものなのです。

Y.Uさんの場合  

私は、学校現場で教師として30年以上働き、60歳定年で退職しました。ざっくり言って20代~30代は若さで勝負ができる時期でした。経験や実力は少なくても、情熱とアイデアで子どもたちとともに成長できた時代でした。

若い時は、子どもたちとの信頼関係も自然に湧いてきて、子どもの背後にいる保護者の方々とも自然体で会話ができ、教育現場は大変ではあっても、それなりにやり甲斐のある楽しい職場ではありました。

大概のことは「子どもたちファースト」の考えでうまく行くことの方が多かったのです。経験や実績を積むにしたがって、それなりの自信も出来て、自分もいっぱしの教師として最後まで、そのままいくのだろうなという、何となくの思いはあったのですが...

時代の流れでしょうか

ところが、時代の流れでしょうか? 状況がだんだんと変化してきたのです。まず、第一に子どもたちの変化です。信頼してそのメッセージさえ送っていれば、その信頼を裏切らないのが子どもたちの心の在りようだったものが、そうでもないような状況が増えてきます。

子どもたち同士が、自分たちのより良い関係を自身の力では構築できなくなってくるという実態にぶつかることになります。以前(昔)は、子どもどうしの個別のトラブルや関係の在り方には、教師は不介入のほうが、絶対うまく行くという不文律がありました。大人が、下手に介入するよりも子どもたち自身が解決できる力を持っていたのです。

ところがどうでしょう。子どもどうしのトラブルを、放っておくと事態がどんどん悪い方へ行ってしまうことが多くなってきたのです。どうしても、教師が間に入って仲を取り持つとか、調整・コーディネートしてあげないと、本人たちだけでなく、周りへの悪影響までが生じたりするようになってきたのです。

理解に苦しむような子どもの出現

今でこそ、発達障害であるとか、アスペルガーな子どもやADHDの診断を受ける子どもなど、その多様性も十分理解できますが、だんだんと理解のしにくい子どもたちが増えてきます。教師として理想を描くような子どもどうしの仲間づくりの概念が崩れていくようになるのです。

同時に、多発してくるようになったのが、モンスターピアレントの登場です。これにも学校・教師は手を焼くようになります。冷たい親たちの視線が多くなり、保護者との関係の在り方がソツなく事務的で、ビジネスライクにならざるを得ない実態となるのです。

それらの変化は少しづつ起こったものですが、結果としての変貌ぶりはものすごいものです。学校での子どものことは、取りあえず学校を信頼してお任せしますという風潮は減り、本音での意思の疎通は難しくなりました。

もう一つの時代の流れ

そして、同時進行として強くなってきたのが、教育行政のきめ細かい管理と締め付けの増大、それと国の政策の間違った方向へのかじ取りです。元々、教育現場は自発的なサービス残業の宝庫でしたが、その改善はどんどん遠くなる一方の行政の在り方が進行し続けています。

ただでさえ残業の巣窟である職場なのに、教特法という法律までが存在して現場の実態を無視して、「残業がないことにしてしまう」ような悪法まであるのです。そのために、教育現場は労基法の権限の届かない、まさに権力のための聖域になってしまったのです。

ですから、今や教育現場は極度のブラック状態に見舞われ、だいたい私の感覚では、一人の教師が2.5人分の仕事を抱え、一年365日奮闘しており、それがエンドレスに続く状態であるというのは、決して言い過ぎではありません。

実態はブラック・ブラック

「師走」という言葉の語源が恨めしくなるような、現場の実態をもう少し詳しく話しましょう。通常の2.5人分の仕事に加えて、学校にはさらに忙しくなるポイントがたくさんあります。

まずは、一年の中に数多く割り振られた行事関係です。始業式、入学式に始まり終業式、運動会、卒業式、その他ありとあらゆる行事や〇〇集会などと名の付く取り組みが授業を圧迫します。

中でも、最たるものは学期末の評価(たくさんのテストと、その結果処理作業)と通知表付け、学年末の指導要録の記入、作成完了という無理難題が待っていることです。学期末と学年末がダブルの2~3月は、まさに人間技を超えた激務です。

国の政策の誤り

今、全国一斉の学力調査と題した、テストが定着しています。もちろん文科省のつまらない「学力向上」という名目の政策ですが、この回答の入力処理作業を学校現場で行います。つまり、上の方の考えで何かが増えると、現場の仕事が無定量に増えるという仕組みは、一事が万事共通しています。

これで、残業が減るという展望は皆無なのです。この国の学力向上の取り組みは、単なる詰め込み教育の延長でしかありません。アジア諸国のいくつかも同じ流れで、子どもと教師の多忙化以外に何のメリットもありません。

ゆとり教育の成果がダメだったとか、ゆとり世代が頭が悪いなどの流言飛語は取るに足らないことです。もともとそれは、当時「日本人は働き過ぎだ」という世界がらのバッシングがあり、それを何とかしなければならない国是があったのです。そこで学校五日制へと移行せざるを得なかったのです。しかも、先進国に遅れること半世紀にして。

学校五日制、それ自体は必要なこと

学校が週休二日制に移行しなければ、社会全体が重い腰を上げて、労働時間短縮の方向に動かないので、無理を承知の上でそれは段階的に行われたことでした。そしてそれ自体に罪はなかったと思います。それで社会も少しは進展したことでしょうから。

ところが、「多忙化」という問題の原因となったのは、それまであった土曜日のカリキュラムのほとんどを、平日の午後の授業として後ろにくっつけたために、ゆとりどころが月~金の窮屈教育がはじまったことです。子どもも教師も平日の隙間的ゆとりをなくしたのです。

そして今、進行している「脱ゆとり教育・学力向上政策」は相変わらずの詰め込み教育以外の何物でもありません。その、ナンセンスさは既にヨーロッパの先進国が証明してくれています。ストレスばかりが膨らんだ日本の学校では、ますますイジメや不登校が増え、学校の荒廃は免れないこととなるでしょう。

それにより学校という職場は、ますますブラックな場所となるだけではありません。もう一つの被害者集団があります。それこそ学校のもう一人の主役である子どもたちです。これでは、教師も子どもも何も浮かばれません。それで、得をしている人たちって一体だれなのでしょうか? 気になるところです。権力者だけかも?

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