就活ナビサイトに登場しない企業は、今や存在しないにも等しい!??
リクナビをはじめとする「就活ナビサイト」は、巨大なモンスターのような存在であります。
就職情報会社が多数乱立する中では、リクナビとそれを追うマイナビが双璧であろうと思います。
その他にも、例えばテレビなどでCMしている就職情報会社は、
日経就職ナビ
エンジャパン
学情ナビ
ビズ・リーチ
indeed
等々
挙げればきりがないほどたくさんあります。
今や、多くの企業と就職情報会社のつながりは切っても切れない状態になっています。何故なら、そこには巨大なプラットフォームが形成されていて、企業側は自社の情報をそこに掲載したいわけです。一方、就活者はそこに登録することでたくさんの企業に関する情報を手に入れることができるわけです。
多くの場合、そのプラットフォームは企業と就活者の最初の出会いの場です。
今では、合同企業説明会、会社説明会の予約や企業へのエントリーシートの提出と選考結果の確認などもそこでなされるようになってきました。
企業にしてみれば、本来自社でやるべき事務作業の大きな部分を外注してしまえるわけです。採用活動の煩わしい初期の部分の丸投げでしょうか。就活者にとっては、一つ一つの企業のホームぺージに、いちいち個別にアクセスする必要がなく、便利に使える情報源となるわけです。
■この「便利さ」とは、麻薬のように強力です。
就職情報会社は物作りなど何も行わずとも、双方の情報を集積して、企業と就活者を繋げるだけで、巨万の情報掲載料を得ることができるのです。それだけではありません。
就活者から、集めたアンケート情報などによって例えば「人気企業ベスト50」などの格付けランキングなどを行なえば、これがまた、企業から金を騙し?取る絶好の口実と化すのです。
各々の企業は、就活者における自分の企業の認知度や人気度をとても気にしています。そこに付け込んでは、就職情報会社は各企業に対して競争企業などと比較した就活者情報を出し、もっと露出度を増しましょうなどという営業をかけるのです。
かくして、企業も就活者も就職情報会社の手のひらの上で、いいように転がされてその収益に貢献させられてしまうのですが、今や、そこから得られる情報無くして就活も採活も成り立たないのが現実です。
■ナビサイトは就職情報会社のドル箱
ナビサイトが就職情報会社のドル箱なのはお分かりいただいたと思いますが、サイトに会社の紹介情報だけを載せている場合と、オプション料金を払ってナビサイト経由での「会社説明会の予約」や「エントリーシートの提出」などを行う場合があります。
それは、企業の外注の度合いの違いであると同時に、いくつのナビサイトに紹介を出すのかということも外注の度合いの違いだと思われます。
従って、就活者はナビサイトにはない企業情報は他のサイトから得る必要があり、複数のナビサイトに登録しておく必要があるわけです。弱い立場の就活者にせめてできることとは、いろいろなナビサイトのいいとこ取りというところでしょうか。
■リクナビの不正な個人情報の使用はどこまで糾弾されるのか?
リクナビが行なった就活者の個人情報を基にした予測情報を企業に売りつけるというやり方は、社会通念上とても認められたことではありません。それを、大手企業の数十社が買ってたというのですから、モラルもへったくれもあったもんじゃないです。
無料で登録するということと引き換えに、売り渡した個人情報は相当に莫大なものです。それをトヨタもホンダもリクナビから情報を購入した会社として名前が挙がっていたようです。
当面の間は就活者は、リクナビサイトに登録することをためらい、敬遠することになるでしょう。そして大学のキャリアセンタ^-などの扱いも厳しくなると予想されますから、そうなるとほとぼりが冷めるまではリクナビの求心力が低下することになるのでしょうか。つまり、負の情報も瞬く間に就活者にいきわたっていることでしょうから。
■便利な買い物は、個人情報の売り渡しと表裏一体!
個人情報がダダ漏れしているのは、就活サイトだけではないのです。日頃の通販利用による物品や情報の購入は、まさにそのタイミングであります。個人の氏名、住所、メールアドレス、買い物の内容とそこからくる消費傾向が丸裸となって、その人間の属性がカテゴリー分けされていることでしょう。
何か物を一つ買っただけで、次から次へと売り込みのメールが来ることになります。また、ショッピングサイトでも覗こうものなら、前に覗いたり、検索したりした商品が予期せぬ時に出てきたりします。
中国で国民すべてが顔認識されて管理されているのは、キャッシュレス社会の進行と同時の裏と表の関係にあります。日本のマイナンバーもそうですが、国家に個人情報を深く握られてしまうことの怖さは根底にありますね。
■他にも怖いものはあります。GAFA
GAFAがネット社会のスタンダードを形成し、ルールを自由にユーザーに押し付けています。ネットを便利に活用したいなら、言うことを聞け!ってなもんです。そこにはもうすでに、国家に換わるグローバルな支配者の登場ということになるのでしょうか?
この社会は、情報を制するものこそが、頂点に立ち企業も個人もその手のひらの上で転がされることになる構造となってしまっているのが現状のようです。トヨタも都市銀行も敵わない状況の未来とはどうなるものでしょうか?
■また、就活サイトとそこに情報を掲載したい企業との力関係が、今では逆転しているということに注目したいと思います。物づくりでは有名な一流メーカーも保険や損保会社も銀行も、みんなそうかなと思えます。
就活者の皆さん、これらの状況を踏まえたうえで、これからの就職活動に力強く邁進されてはどうでしょうか。
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