【就活】フリーターから始める面接対策 5つのポイント
フリーターであるあなたが、正社員を目指して就活を始めるということは、もちろんステップアップしなければならない面はありますが、当然あり得ることです。その際には、面接対策という点が最も大きなポイントになると考えられます。以下に、それらのポイントをまとめてみました。
<目次>
1.フリーターの経歴をどう見るか
2.就活のスタイル(髪型・スーツ・ネクタイ・写真・メイク)
3.志望動機をどう伝えるか
4.自己紹介・自己PRをどうするか
5.前職を辞めた理由をどう伝えるか
1.フリーターの経歴をどう見るか
■採用する側としては、応募者がなぜ就職せずにフリーターをしていたのかは気になる点です。履歴書には書かないという選択もありますが、面接で質問されたら何等か答えないわけにはいきません。
ですから、応えは用意しておく必要があります。その場合、安易な答え方は避けるべきです。就職先が決まらず、仕方なくフリーターでここまで来たというようなことよりも、他に〇〇の目的や希望があり、それに向かって頑張っていたのであえて正規の仕事を避けてきたなど、前向きな理由を用意しておくとベターでしょう。
自分のやりたいことが見つからず、フリーターをしていた場合でも、だんだんと希望が焦点化されてきて、それが応募の動機となったことへと結び付けられたらいいでしょう。自分の希望する業種がそこにあり、それに関係する能力が自分に備わっていることが具体的にアピールできるといいのではないでしょうか。
■正規の社員からの転職では
正社員→正社員への転職応募の場合は、前職、あるいは現在の職の経験から得たキャリア、知識やノウハウなどが、応募する会社のどのようなことに貢献できるかをアピールしていくことが一番良いと考えます。それまで、正規の社員として働いていたことは、それ自体強みです。
ただし、その在職期間がどの程度の長さであるかは一つのポイントです。状況にもよると思いますが、3年が一つのオッケーラインと言われることがあります。特に数カ月と期間が短い場合は、面接でその理由を尋ねられること必須と思いますので、あらかじめ回答を準備しておくことです。
2.就活スタイル
企業説明会や面接に行く場合には、日常のラフなスタイルで行くわけにはいきません。スーツはどんなものを選び、髪型はどうするかなど、それこそ頭の先から靴の先まで気を配りたいものです。
ですが、その都度すべてをチェックしていては用事に間に合わないことがあったり、何処かにポカをしてしまうことも起こりがちです。そこで、セットとしてパターン化して準備しておくことをお勧めします。それでいいのです。もともと就活では個性的なファッションセンスを争うという必要性はなくて、無難にコーデしてマイナスの印象を与えないということが基本なのですから。
いろいろと選択支もあるのですが、いちいち考えるのが面倒なひとは、次のセットパターンはどうでしょう。最も今どきの旬なものです。
■ベストな組み合わせ(男性の場合)
・スーツ: 黒の無地のもので、パンツの丈は靴に軽く触れるくらいにする。それより長くても短くてもダメ。
・シャツは白でブカブカにならないものを選び、肩回りと首回り、袖丈のスーツから出る長さがちょうどよいものを店でフィッティングしてもらう。
・ベルトは、パンツの色と馴染む色(黒系)として、バックルは目立たずオーソドックスなものを選ぶ。
・ネクタイは紺色系のレジメンタル。右上がりのストライプ柄は無難。あなたの好みだからと言って必要以上の派手さや奇抜さは狙わないこと。
・靴は、シンプルな紐グツ系で、色はもちろん黒で決まりです。ついでに靴下も黒か紺色のもので無難にしておきましょう。
※髪の毛は、長すぎない短め寄りにして、もちろん色染めはNG! オシャレにする必要はなく、ツヤ髪、ツーブロックなどもNGです。
※腕時計は、オーソドックスでシンプルなものを着ける。派手系はNG!
※ネクタイの結び方は練習しておくこと。
※セットで、スタイルがうまくまとまったら、写真館で履歴書用の写真を撮っておくこと。
3.志望動機をどう伝えるか
志望動機としては、「単にその業種に興味があって応募しました」程度の内容では弱く、当該企業の面接官の印象にとどまりにくくなります。ですから、応募するその企業の業務内容についてよく研究理解しておくことが必要です。
その上であなたの経験や能力、長所などとその業務内容がどうマッチするのかを想定して、そこにあなたの貢献できる道を見出すことです。そのイメージができたら文字に起こしてまとめます。
それを履歴書の文言としてまとめることも、面接時の質問への回答として練習することもできます。ただし、あなたも複数の応募をするでしょうから、応募先が違えば企業の業務内容も違いますので、志望動機の書き方や面接での話し方もそれぞれに合わせた内容に変える必要があります。
同じ文言で、いくつもの会社への履歴書を書くことは、少なくとも「志望動機」の部分に関してはNGだと考えます。その部分は、面接官が応募者の能力や熱意を測るうえで、最も重要なポイントとなるコアの部分になることが多いので、特にそうです。
4.自己紹介・自己PRをどうするか
第一に、「自己紹介」と「自己PR」というものは、大きく違うものなので、どちらを求められるかで、話し方が違うことを抑えておいてください。また、「大学名とお名前をお願いします」と振られた場合には、それに従います。
「自己紹介」は、あなたと面接官のファーストコンタクトですから、明るく、適切な声の大き さで、以下のような事柄を伝えます。
・〇〇大学、〇〇学部、〇〇学科から参りました〇〇〇〇(氏名)です。
・大学(ゼミ)では、どんな内容のものを専攻しているのかについて。
・学業以外では、どんな活動をしているのかについて。(例えば、部活動やボランティア活動、アルバイトなどについて)
・その会社に応募した動機を一言で伝える。(自己PRではないので、さらりと伝える)
※まずは文字に起こして、時間を測りながら練習してくこと。時間がその場で指定されることもあるので1分ならこの程度、2分ならこの内容量でいうように、複数のパタ-ンで練習しておきましょう。
「自己PR」の内容とは
自己PRは、PR=宣伝の名の通り、それはあなたの長所や強みである能力やスキルについて伝えるチャンスです。志望動機の部分とも深く連動してきますが、あなたが得意としていることなどの強みが、その会社の業務内容とどのように関係するのかを分析することから準備を始めます。
それまでのアルバイト経験などで、あなたが得たスキルやエピソードから語れることはどんなことでしょか。部活やボランティア活動の中から得られたあなたの力はどんなものでしょうか。しっかりと自己分析してみましょう。
そこで、あなたの売りに出来る部分(長所や能力、スキル)と応募企業の業務内容の接点を探し、最大限マッチングしてみましょう。つまり、「その会社の業務内容」 → 「そのために必要な資質」 → 「あなたが貢献できること」→「将来展望」などの流れで話を組み立てられるかを試みてください。
そして、文章に起こしたものを繰り返し声に出して、練習しながら修正を加えていきます。ある程度、固まってきたら人に聞いてもらうなど模擬的なこともやってみてはどうですか。
5.前職を辞めた理由をどう伝えるか
新卒ではなく、既卒や第二新卒、フリーターなどから正社員をめざしているあなたの場合には、前職があったり、アルバイトの期間について質問を受けることがあると思います。
そのことへの準備もあらかじめしておくと良いでしょう。正規採用であった場合、前職の職理由としてふ
さわしくないパターンは次のようなものです。
・「人間関係からくるストレスによる退職」
まだ、面接の時点ではあなたの人となりは相手にとって十分には認識されていません。ですから、この理由はことによってはあなたの評価を下げることになり易いです。あなたのコミュニケーション能力や協調性を疑われたりするのは、あなたにとっても不本意なことでしょうから、やめておいた方が良いと考えられます。
・「前職に対する不満や否定的な理由」
例え、前職の職場環境がかなりのブラックであなたには耐えがたいものであったとしても、その実態は面接官にストレートに伝わるとは限りません。「待遇がよくない」とか「仕事がきつい」などの具体性のない説明は特にマイナスです。
どうしても伝えたい場合には、「月〇〇時間の残業」とか「休日が月に〇日で」など、客観的な数値で説明できて、世の常識としてだれもがそれはひどいねと受け取るような共通のベースが備わっていることのみに限定します。
ここは慎重に考えないと、単なる前職への悪口として受け取られかねないので、応募する会社に警戒されてしまいます。そのことを頭に置いておきましよう。
前向きな退職理由を設定しよう
「前職で身に着けたスキルを活かして(同じ業種で)キャリアアップしたいと考えたから」とか、「前職で身に着けた、〇〇のようなキャリアを活かしながら、新しい業種分野に挑戦して自分の能力を広げたいから」などの、前向きな退職理由は効果的かも知れません。
総じてネガティブな思考よりポシティブなスタンスの方がよいと思われますが、ケースによる違いもありますので、慎重にいきましょう。
会社というものは、
会社は、なにも慈善活動として会社経営を行っているわけではありません。利益を揚げてこそその生業は成り立つものです。ですから、あなたという人材がその会社の利益にどのように貢献してくれるものなのかが、一番の興味ある判断材料であります。
ですから、そこにあなたの思考もシフトしてください。ある会社の待遇がいいというのは、その方が有能な社員の定着率が良く、結果として会社の業績がよくなるからという関係性からくるものです。俗に、ブラック企業よりもホワイト企業のほうが、業績も収益も高いといわれるのもそのためです。前もって応募企業のブラック度も探りを入れておくのも手だと思います。
<管理人の泪です>
面接は、時として一世一代の重要な出来事となり得るものですね。ぜひ万全の準備をして本番に臨んでください。
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