転職・就活にどんな「資格」が効果的か?
【目 次】
1.「業種と資格のマッチング」これが大事
2.資格にはいろいろなものがある。
3.事務職には、特殊な資格が必要なものもある
4.医療事務
5.介護事務
6.「事務」の次に人気のある「士」の付く仕事
7.その他
現在転職を目指して就活中の方や、現在の職場でも将来展望としてより良い待遇や、給与のアップを図りたいなど、そのための資格の取得を考える人は多いと思います。これから社会に出ようという人、まだまだ若いフリーターの方など方向性の決まってない方にとっても気になるテーマとして資格のことが気にかかるという人もあるでしょう。
転職には、即戦力としての経験(キャリア)が求められる場合が多いので、面接時にも資格はあまり評価されないと辛口なアドバイスをする人も結構あるように見受けられます。しかし、「キャリアが少ないので資格が欲しいのに」と憤りを覚えるという方もおありでしょう。その気持ち、痛いほどわかります。
実際、ハローワークなどで求人情報を検索したときに、多くの職種でその職種に適合する「〇〇資格のある方」というように求人条件が載っていることはしばしばあります。それを見て、「自分には、応募する資格もないじゃん」と初めから門前払いを食らったような苦々しい思いをすることもあります。
だからこそ、多くの人は資格を目指したいと思うのです。
「業種と資格のマッチング」これが大事
現在、職にありそのキャリアの延長線上での転職を考えている人は、今ある経験は強みであることは確かでしょう。その方向でキャリアアップを目指す資格とは、自ずから明白となるでしょうから、自分の経歴に箔をつける意味で資格取得に挑戦することには、少なからず意味があります。
では、今あるキャリアを捨ててでも職種を変えたいとか、まだキャリアと呼べるようなものがなく、自分はどんな分野に向いているのかさえ分からず、模索しているという人はどうすればいいのでしょうか。
まず考えておきたいことは、「取りあえず、何でもいいから資格を取ろう」という志向はあまりお勧めできないということです。応募する職種と関係のない資格は、持っていても何のアピールにもならないからです。
ですから、第一段階としては、どのような職種を目指すのかというターゲットを決めるということではないでしょうか。そこが決まれば、資格の必要性などの関係性が見えてきます。そこで、資格を取る取らないの決断をすればいいのです。
資格にはいろいろなものがある
先ずはじめに、一般的ないわゆる事務系の仕事を目指す人は多いと思います。この職種ならば、王道としての簿記3級、2級という資格がモノをいいます。経理事務、給与計算など、どの会社でも必要とされるスキルですから。
経理事務とは、ざっくりと言えば、会社の入出金(入る金・出ていく金)の管理事務です。基本、会計ソフトの操作で行いますが、仕訳伝票や金銭出納帳の管理も必要です。そして会社には決算の時期がありますから、その期ごとに利益や損益などの計算事務が発生します。
会社の規模によって、総務課と経理課が仕事を分担しているような場合と、経理課で全部やっている場合で違いがあったり、業種によって自社商品がある場合の商品管理と、例えばホテル業などのように別段自社商品はないけど、様々な購入物品出入金の管理や在庫管理が必要な場合など、それぞれで違いがあります。
事務職には、特殊な資格が必要なものもある
一般的な事務職の場合、実際には簿記の資格なしに採用され、それなりに現場で仕事に適応して頑張っておられる人は多いものです。会計ソフトというものの成せる技なのでしょうか。
しかし、事務と名の付くものでも、人気のある資格として次のようなものもあります。例えば「調剤薬局事務」、「医療事務」、「介護事務」です。
「調剤薬局事務」は、調剤報酬請求事務(レセプト作成)を行うものです。資格取得にあたって比較的ハードルが低く、女性に人気があるもののようです。医療事務と違う点は薬局での薬剤に関する事務のみに限定されることです。
もちろん、調剤そのものは薬剤師の仕事ですから、事務の仕事の範疇ではありません。
医療事務
これは、病院や医院でレセプトの作成や受付業務を行う仕事です。具体的には、診療費、入院、手術などにかかわる報酬請求事務を行います。
なぜ、この職種に人気があるのかと言うと、職場がどこにでもあって、一度習得しておくと全国どこででも就職しやすいというメリットがあるため、この仕事に人気が集中している模様です。
フルタイムで働く人ばかりでなく、子育てなどの個人的な状況に合わせてパートタイムで働いているという人も多いようです。結婚や転居などの人生の節目による生活の変化にも対応できやすいのも魅力のようです。
介護事務
これは、介護事業に不可欠な「介護報酬請求業務」(レセプト作成)を行う事務作業です。いよいよ超高齢化社会となった我が国では、介護施設が急速に増加していて、介護事務を必要とする職場が増えているからです。
介護にかかわる他の仕事、例えばケアマネージャーや介護福祉士、ヘルパーの仕事をされている人で、それらと合わせて、この資格を身に着けスキルアップをしたい人などにも最適だと思われます。
人はだれもが年を取り、やがて人生の終末を迎えていくものです。そんな多くの人々に役に立てるような実感のもてる仕事のひとつであることは言えるでしょう。
「事務」の次に人気のある「士」の付く仕事
「士」の付く仕事には、またいろいろなものがあります。例えば「保育士」、「行政書士」、「第二種電気工事士」、「宅地建物取引士」、「社会保険労務士」、「管理栄養士」、「中小企業診断士」、「通関士」などです。
「保育士」の場合、大学や短大で資格を取る人が多い国家資格ですが、そこでしか資格が取れないというものではないようです。待機児童問題が話題となっていますが、保育士の不足から求人の多い職種のようです。試験対策を含めて、覗いてみるのもありですね。
これらは、非常に専門性の高い分野に関する資格が多く、短期間で容易に取得できるものは少ないようです。高校や大学での在学コースとの関係性が深かったりする場合もあるようで、その点で適した環境にある人には特におすすめかも知れません。
また、求職条件としてはっきり明記される場合も多い内容の職種なので、その資格とその業種を目指すのであれば、出来るだけ若い時期で決断し、勉強まっしぐらの期間を耐え抜く覚悟と構えが必要です。
その他
その他にも、例えば、マイクロソフトオフィスやパワーポイントなど、パソコンスキルに関するもの、「電験三種」、「歯科助手」、「旅行業務取扱管理者」、「ファイナンシャルプランナー」など様々資格はあるようですから、自分に適したものや強く興味を感じるものに絞って、チャレンジしてみることも有意義であることは間違いないことでしょう。
人それぞれに違った人生を歩いていくのですから、最終的には自分で決めて前にすすんでいくことです。決して投げやりになったりせずに、常にプラス思考で生きていきたいものですね。
<サイト管理人の泪みつるです>
こうして見てくると、人生における選択肢はほんとにたくさんあるものですね。つまずきも失敗も起こり得るもの。でも、やり直しが効くのも人生です。捨てたものではありません。頑張っていきましょう。
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