15歳アスペルガー少年の志がスゴイ!
「僕ができることから、僕にしかできないことへ」
群馬県のある場所で、ホライズン・ラボというコーヒー焙煎の店を出しているという少年のことがテレビでも取り上げられていました。彼は、アスペルガーという発達障害を抱えていて、学校教育にはなじめず、中学校で不登校になり、高校進学はしていないといいます。
聞くところでは、黒板の文字が歪んで見えるなどの感覚の違いから、ノートに数行の文を書き写すだけでも大変な苦労をするということでした。彼の感覚の特異性は、他にも様々あるようで、味覚や臭覚の鋭さもその一つであるといいます。
たまたま、お父さんがくれたという小さな手回しの焙煎器。それが彼が出会ったコーヒーとの出会い。味覚や臭覚の鋭さが幸いしてか、そこから焙煎士への道が始まったもようです。
ガテマラのコーヒー豆
ガテマラのコーヒー豆を深入りして、アイスコーヒー用の焙煎の様子がテレビでは紹介されていました。彼の鋭い感覚と、アスペルガーの人特有のこだわりがこの質の高い仕事を可能にしているようです。
2017年の4月にオープンしたこのお店「ホライズン・ラボ」
店 主: 岩野 響(いわのひびき)さん
営業日: 毎月1日~7日のみ
時 間: 11:00~19:00
通販はなし(現在)
場 所: 群馬県桐生市小曾根町
もちろん、それで彼の発達障害が解消したわけではありません。彼は学校教育の中では、授業についていけない、文字に順応できない、学校にいけない、などの出来ないことが多かったわけです。アスペルガー特有の人とのコミュニケーションの難しさもあるかも知れません。
それらが解消したということではなくて、「できること」を探してみようということから始まったようです。これは、私たちみんなにとってもヒントになりますね。出来ないことを数えるよりは、出来ること、得意なことを育てることの方が成功への近道だということですね。例え成功できなくても自己実現への道とはなり得るかも知れません。
発達障害では、様々な感覚の特異性とともに、対人関係における予期せぬトラブルが多いものです。失敗経験だけでは二次的な障害の発症も考えられます。この岩野君の場合のように、できることから始める成功体験の蓄積は大事なことのようですね。
「僕にできることから、僕にしかできないことへ」
いい言葉です。
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