日本を出て海外で仕事をするという選択
最近、テレビなどで海外に住む日本人を尋ね歩いたり、取材してどんな仕事や生活をされているのかなど報道が盛んです。日頃あまり馴染みのない国でも、そこに暮らす日本人がいて、現地で地域に貢献しているという生き様を見て、なにか誇りのようなものを感じたりします。
そんなに世界は狭くなったのだという思いと同時に、もうだれもが海外に出ていくチャンスのある時代なのかも知れませんね。例えば、1年ほどの短期間ですし職人の技量を身に着け、海外のすしレストランに働きに行くという専門学校があったりするそうです。
あるテレビ番組で訪ねたモンゴル在住の日本人女性は、日本車の中古車を輸入して現地で販売を行い非常に儲かったという話がありました。また、別の番組では、日本でカリスマ理容師として成功している男性が、インドで女性向けの理容院を、なかなかの苦戦が語られていまいた。
インドの人口の多さに客がたくさん入るであろうとの予測は、インド女性の宗教的理由など、思わぬ理由から当てが外れてしまったのだそうです。諸々の成功談・失敗談があるようですね。
どうせ海外で働くなら、親日な人々の多い国で働くのが得策
池上彰さんの番組で、親日な国と反日な国の様子について、取材をもとに紹介がされていました。
<親日国>
◎ブータン
この国では、農業支援でこの国に住み、野菜作りを長年指導されたという日本人がとても有名だそうです。その人は西岡京治さんという方で「ブータン農業の父」と言われる人です。西岡さんへのリスペクトが親日感情にダイレクトに繋がっているようです。
◎パラオ
この国は第一次世界大戦後の、日本の委任統治領であった関係で、日本語や日本の文化への関心が高く、親日感情に繋がっているようです。
◎ハンガリー
旧ソ連邦の崩壊後、この国には、スズキ自動車が進出して現地で車を生産し、手ごろな価格で販売した結果、今では「ハンガリーの国民車はスズキ」と言われるほど普及したのだそうです。ハンガリー人の日本のイメージはまさに「スズキ」なのです。
◎イラン
この国に革命が起こり石油設備を国有化した際に、イギリスの不買運動による締め付けに対して日本の出光石油がこの国から石油を輸入して絶大な感謝を受けたとう事件に由来するもののようです。
◎キューバ
この国の故カストロ議長は、親日観の持ち主で、生前ヒロシマを訪問して被爆者に祈りをささげたという歴史事象が伝えられている。
◎マレーシアではヤクルトが大人気。
◎インドネシアでは、たこ焼きが大人気。
◎タイ
バンコクの街中には、至る処に日本語表記があるそうです。日本食、刺身などと共に日本ブームのようです。タイ王室と日本の皇室は古くからの長い付き合いがある。「AKB48」のタイ版「BNK48」があるのだそうです。
◎ラオス・カンボジア
この二つの国では、日本のODA支援などへの感謝の念を、その国の紙幣のデザインによって表しているそうです。
◎トルコ
1890年、和歌山県沖で起こった、トルコ船籍の船が遭難するという事件「エルトゥールル号遭難」の際に、地元の住人が挙って救護したという出来事が、今でもトルコ人の間で常識となっているという。
◎台湾
この国?は、れきして歴史的に日本統治時代があったにも関わらず、昔から親日感情が高いということで有名である。東日本大震災の際の、台湾からの義援金はとても大きかった。
これらの事を総合的に見てみると、歴史的な事象や、支援、貢献などはその国の国民全体に影響を与えることがあるということが良くわかる。戦争をすれば憎しみと敵対意識が続き、支援や貢献は友好関係を生むということの証だ。
中国・韓国の反日感情も変わりつつある?
反日教育の強いこれら二つの国でも、若い世代には日本のアニメや音楽などの文化が受け入れられていて人気があるといいます。また、観光で日本を訪れたことのある人には、日本に対する好感情が醸成されていることが多いようです。
日本の町々の清潔な様子や、客扱いの丁寧さややさしいが好印象となっているようです。観光名所の風光明媚なこともあるし、最近では体験型のツアーも増えているといいます。
中国や韓国からのインターンシップとしての来日も最近はとても多いようです。私たちも東南アジア諸国に旅行などしてみると、そこの国で働いてみるというイメージも明確になってくるかもしれません。現地の日本人に会って、仕事に関する情報を得たり、紹介してもらったりするとよいのではないでしょうか。
そうして、働くならやはり親日の国がいいのではないでしょうか。また、最近人気?のNGO団体による派遣で働いている人たちも多いです。これは端的に言って派遣先の国や地域への貢献が目的です。ある意味「世界を変えるを仕事とする」というものでしょうか。
ひらめきやアイデアがあなたの将来を大きく変えることになるかも知れませんね。
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