歴史に学び、これからの時代を読む!
この50~60年間を振り返ってみて、世の中がどう変わってきたのかみてみましょう。50年前と言えば、もちろんこの国が高度経済成長の中にある時期でした。
時代は、カラーテレビの普及がだいたい終了した頃でしょうか。そのまたひと時代前の10年というのが洗濯機や冷蔵庫、そして白黒テレビの「三種の神器」が大体行きわたってきた時代だったので、「家事3点セット→テレビ→マイカー時代の幕開け」みたいな流れとなるのだと思います。
マイカー時代の幕開けは、日産自動車がサニーという車種を、そしてトヨタ自動車がカローラという車種を出したころに始まるように思います。それまで、消費者には手に届かなかった自家用車というものが、ちょっと無理すれば、もしかして何とかなるかもという気にさせたのだと思います。
時代のキーワード
時代を牽引する、時代が変わるときの光景は、いつも「ちょっと無理すれば何とかなりそう」と消費者に思わせるところに価格設定をするテクニックだと感じます。実際のところは、ローンを組むとかなりの無理にはなるのですが。
でもそうやって、いつも変化してきたのです。そうしてこれまでの数十年はみんなちょっと無理をして(その実、相当無理をしながら)マイホーム購入を目指してきたのです。マイホームなる新築の家は今も増えていますね。(一方では、空き家も増えているのですが)
ただし、一億総中流と言われた時代の掛け声は、遠い過去の事となり、今では貧富の差が拡大する一方です。それは端的に正規労働者(正社員)と非正規労働者(派遣、パート・アルバイト)の格差でもあります。
今の時代は、一方では「貧困+非婚+少子化」という状況でもあります。これは、半分は国の政治が悪いと私は思っています。
時代の花形とは
高度経済成長時代は、とにかくメーカーが主役でした。自動車でも家電でも作れば売れた時代でしたから。物作り日本の本領をいかんなく発揮して、大手製品メーカーたちが日本経済を力強く牽引したのは間違いありません。
ところが、バブルがはじけて1990年代に入ると、世の中はすっかりインターネット先行時代に様変わりしました。それは、革命的なことでした。もちろん、自動車など変わらず元気なメーカーは多いながらも、時代はインターネット時代であります。そこから収益を上げている企業が先端を走っています。
ですから、今興隆を極めているのは、アマゾン、ヤフー、楽天などのように自社生産の商品を売るという企業ではありません。人の作った製品をうまく売りさばくような仕組みだけを作って、上手に人のフンドシで相撲を取っている企業です。
それと、マイクロソフトやグーグルのようにインターネットのシステムを占有できている企業と、フェースブックのようにSNSの仕組みを構築している企業です。共通しているのはいずれも自社製品を売りさばいて稼いでいる企業ではありません。
そういう意味では時代の花形の様相は様変わりしましたね。
人々のライフスタイルを変えたもの
この間、人々のライフスタイルまで大きく変えてしまうような変化が出現しました。それは、携帯電話の普及です。固定電話からポケットベルをはさんで、携帯電話への移行という流れは、人々の行動にも大きく影響を与えました。
子どもから大人まで、いつでも連絡がとれるという状態は生活の利便性を一気に向上させ、それがネットとつながった現在では、なおさらのことです。街中を歩いていて目に付く看板やネームは、たくさんありますが、それよりもネットの世界の方が、リアルに見える世界よりさらに活況であることを認識しておくべきかと思います。
一方その陰で、売れなくなったものもあります。まずCDなど現物が売れなくなり、音楽は配信された情報を購入することが主流となっています。情報化されやすいものは、そちらの方へ流れています。
もう一つは、街中でも買えるような現品でも通販による商品購入が拡大していることです。その大手も、もはやメーカーではありません。アマゾン、ヤフー、楽天、みんなそうです。流れとして人の消費行動が変化していることを知っておくべきでしょうか。
時代は、すべて「アナログからデジタルへ」か?
今更いう必要もないことですが、時代はアナログなものからからデジタル化へと大きく流れてきました。これは、仕事を効率化させる必要から、もう止められない方向だと思います。それは例えば、大工さんでも左官さんでもペンキ屋さんでも、携帯を携帯していることがその証拠です。
しかし、ここで、アナログな仕事がすべて無用になったということではない点にも注目すべきだと思います。世がいかにデジタル時代だからといって、水道でもトイレでもトラブルを起こさないという保証はありませんし、実際の話、トラブったときには我々素人はお手上げです。
それは通販などで解決できる問題ではありません。実際に街の修理屋さんに来てもらうしかないのです。そういうメンテや修理の仕事は、ほとんどが超アナログな仕事です。この修理という分野には、常に一定の需要があります。そしてそこにはプロ的な仕事人の出番が必須なのです。
その点を、あなたも極めれば、食っていける見通しは大きいと思います。リフォームの世界もそうです。リフォームでは、新築の場合をはるかにしのぐようなアナログな技術が必要です。いわゆる現場合わせのテクニックが常に求められるからです。
<管理人の泪です>
世の中、こんな流れで時代は変遷してきたというわけです。ここでの私の分析を活かして、あなたもどこのフィールドで勝負をかけて生きていくのか、転職や就活にどう生かしていくのか、その見極めの参考にしてくれたら嬉しく思います。頑張ってください!
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