*

賃上げ企業の減税拡充(政策)は効果ありやなしや!

11月に政府が打ち上げた政策

新聞報道によると、「政府が2018年度税制改革で、3%以上の賃上げを行う企業の法人税を軽減し、課税所得に対する税額の割合(実質負担)を20%台半ばまで下げる案を検討していることが分かった」とある。

すべての企業に適用される法人実効税率(18年度は29.74%)自体の引き上げは見送り、賃上げをする企業を減税するというもの。

一方、利益を上げながら賃上げに動かない大企業は「研究開発減税」の対象から除外して、優遇策と圧力を組み合わせて、賃上げの方向へと誘導したい模様である。

効果を期待したいものである

できれば、このような政策は大企業に留まらず、中小企業まで右へ倣いできるような内容へと導いて欲しいものである。そうして日本全体を牽引して欲しいと思う。

さらには、期限付きの時限立法などではなく、恒常的なメイン政策に据えて欲しいものである。政権が本当に労働者庶民のことを考えているのならば、それくらいは当然のこととして実行してほしいものである。

しかし、危惧される点がある

12月早々の新聞記事には、政権政党である自民党と経済界の癒着状況を表す莫大過ぎる企業献金の記事があった。

それによると、今ある一強他弱の国会での勢力状況は、自民党を企業献金が大きく下支えしていて、その豊富な資金力が選挙での勝利を呼び込む原動力となっており、つまり両者は共存共栄の関係にあると指摘している。

そうなると、企業に不利な政策はやがて骨抜きにされて、有名無実化されてしまわないだろうかという心配がある。自民党が相思相愛の関係にある企業たちを、果たしてどこまで説得できるだろうか?それが、私の心配のしどころである。

庶民のために動かない政党は国民の一票により淘汰されるべき

選挙に勝利して手に入れた政権であるならば、国民(市民)に寄与せず企業にのみ従うのならば、選挙の力で淘汰すべきであるというのが私の考えである。

国民こそが主権者であるということを、骨の髄まで解らせてあげなくてはいけません。企業と政権政党だけで、国全体が拘束されるのは、未来思考的ではなく、欧州社会への立ち遅れをますます助長させるだけのものでしかないのです。

すでに言い古されたことではありますが、「国民(市民)の国民による国民のための政治」を目指すのが民主主義の基本理念でなければなりません。「金持ちの金持ちによる、金持ちのための政治」ではダメなのです。

副業のススメ

スポンサードリンク


関連記事

退職したい人のための「退職代行サービス」利用が増えている

会社の上司との関係が上手くいかない、パワハラの悩みをだれにも相談できない、精神的苦痛と肉体的疲労

記事を読む

「電〇違法残業」事件、正式裁判へ

広告代理店「〇通」事件 新聞報道によると、広告代理店電〇の違法残業事件で、東京簡易裁判所は12

記事を読む

偏差値教育と「働き方改革」の行く末は? この国で働くということ

「偏差値教育」というものは先進国にはない 日本ではごくごく当たり前の偏

記事を読む

就活と婚活の悩み、あなたにとってどちらが優先?

ある婚活学校では、男性にはこんな風に指導しているのだそうです。1.自己PR欄には自己PRを書いて

記事を読む

マンション管理員の仕事内容とはどういうものか

増えるマンション 最近では大きな都市だけでなく、その通勤圏内にある中小都市などにもマンシ

記事を読む

2018年、最低賃金の改定と取り巻く社会状況 

中央最低賃金審議会の答申 真夏のこの時期、例年のように中央最低賃金審議会(厚生労働相の諮問機関

記事を読む

大手テレビ局は、学閥で採用か?

テレビという媒体を通して、人前で華やかに見える仕事のアナウンサーですが、採用にあたってはどんな状

記事を読む

フリーター、非正規の憂鬱まとめ

今あなたが、自分の転職と思えるような仕事に就き、日々充実して生き生きと生活ができている人は幸

記事を読む

全国100都市成長可能性ランキング

あなたはどんな街で暮らしたいか (株)野村総研は、独自に全国から選択した国内100都市を対象に

記事を読む

内定後の「入社誓約書」という憂鬱!?

それはそれは大変だったあなたの就職活動。 その結果、なんとか無事に内定にこぎつけることができた

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

この国はゆるやかな「独裁国家」である

ゆるやかな独裁国家「日本!」旧統一教会関連内閣、そんなこの国で貴方には

企業はホワイトでなければ生き残れない

ホワイト企業2022 8月 ホワイト企業の条件とはどんなことでしょう

物の価格高騰が生活を破壊する。貴方はどうやって暮らしを守ることができるのか。

■値上げラッシュが生活を直撃 この頃では、毎回スーパーに行くたびにご

「#教師のバトン」に見る教師崩壊状況

■今、教育現場がとんでもないことになっている 「#教師のバトン」の中

新卒採用AI選考AI面接導入が進むとどうなっていくのか 不透明な基準。戸惑う学生。

もうすでにAIは新卒採用に取り入れられていますが、エントリーシートの合

→もっと見る

PAGE TOP ↑