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差別的企業倫理と権力者のウソを撃て!

8月3日の新聞には珍しく刺激的な記事がいくつも並んでいました。私たち真面目に働く勤労市民にとって、あまりに腹立たしいことが多かったので、是非紹介したいと思います。

  <内 容>

 ・「東京医科大入試不正操作」について
 ・「日大教授、過労自殺」について
 ・「学校の教室への冷房緊急調査」の件について
 ・「運転免許期限「西暦」に

「東京医科大入試不正操作」について

東京医科大学が一般入試で女性受験者の得点を操作し、女性の合格者数を意図的に抑制していたというものです。これは入試段階での不正判定差別だけでなく、採用段階での差別にもつながっていることが考えられます。マスコミはそこへも切り込む必要があります。

離職率が高い女性よりも男性医師を確保したいという「企業の倫理」が働き、女性差別との認識も薄いまま差別を行っていたというものです。また、当然の如く他もやっているとの認識もあり、これから芋ヅル式に同じ事例が出てくるかもしれません。

これは、条例や法令に抵触する恐れがあると思うのですがどうでしょうか。新聞などのマスコミは、もっと法との関係を調べて報道すべきかと思います。元々、東京医科大学は文科省幹部の息子を不正に合格させたことが発覚して、贈賄罪で前理事長らが起訴されたばかり、この事件に付随するかのようにズルズルと発覚した今回の女性差別不正入試操作問題だったのです。

正に官と業(学)の癒着問題を皮切りに、アンフェアーな入試の構造が明るみに出た観アリで、権力者のウソやアンフェアーなことへの反発の厳しい先進国では到底許されないことが、この国ではまかり通ってしまっている事実には各段の隔たりがありますね。

「日大教授、過労自殺」問題について

順不同ですが次の記事です。
2014年、日本大学の教授が自殺したのは過労が原因だったとして、池袋労働基準監督署が労災認定していたことが、関係者への取材で分かったとあります。なぜ、労基署は率先して社会に公表しなかったのでしょうか?

働く人を守るのが労基署の使命ではないのか?
教授は1カ月の時間外労働が約88時間に達し、2週間の連続勤務もあったことから、長時間労働によりうつ病を発症した過労自殺だったと認定されたのです。因みに教授の自殺時、日大の人事部長は例の日大アメフト部前監督の内田正人氏その人だったといいますから、不穏な因果関係を感じざるを得ないところです。

この国では、もはや大学教授でさえも過労自殺をしてしまうような恥ずべき国になってしまったのかとため息がでますね。自分は大丈夫と高をくくっているあなたも、明日は我が身かも。

「学校の教室への冷房緊急調査」の件について

このところの猛暑続きで、県教委が教室への冷房設置の状況について緊急調査に乗り出して、確認作業が続いていると言います。そんなことさえも把握できていなかったのかと、呆れますが。

つまらない文科省主導の全国一律学力調査(通称「学テ」)などよりも、こちらのほうがよほど先にくるべき問題かと思うのですが、首をかしげたくなる私であります。

おおよそ事業所と言われるところでは、夏場の冷房と冬場の暖房は常識的なものですが、学校という所は世の中から忘れられたホットスポット?でした。体育館や運動場での運動中に熱中症が続発したり、授業中の水分補給を認めるか否か、とか、家から持ってくる水筒だけでは足りない問題など、様々見えてきます。

秋に行われることの多い運動会(体育大会)は、近年きびしい残暑にも悩まされてきました。例年9月下旬に行われていた日程を10月にもってくることも、とくに小学校では増えています。昔戻りの減少でしょうか。

一方、運動会を6月段階で済ましてしまおうとする学校が4分の1ほどはあるようですが、雨の多いこの時期の天候に練習や大会当日の日程が大きく左右されることは否めません。なにせ相手はお天気ですからどうすることもできません。

日本という国は、運動会と卒業式をはじめとする「式」というものに非常に大きなエネルギーを費やします。欧州などにはあまり見られない光景です。ちょくらここらで見直してみる契機になればいいなと思うのは私だけでしょうか。

夏場の教室は学習には適さない

実態はすでに長らく、子どもたちの学習環境としても、教師の職場環境としても劣悪な状態のまま放置されてきました。それも、毎日の猛暑と熱中症が取りざたされるに及んで、ようやく「そういえば」という感じで注目されつつあるのです。

教育とは「何の利益も生まない、生産性のない職場」として放置されてきたのです。学校のエアコン設置の優先順位は、1.パソコン室 2.校長室 3.職員室 4.保健室  5.特別教室くらいまででしょうか? 教室も体育館もこれまでは問題外の外にありました。

一方で、老朽化した校舎の建て替えや、耐震化工事に全力が傾けられてきたという経緯があります。とてもエアコンまでは予算が廻らないというのも本音としてあることでしょう。東京都のように独自の予算が潤沢にある自治体はエアコンの設置率が高いようですが、地方とは格段に落差があります。

これを全国的にいきわたるようにするには相当な予算が必要でしょう。もっとも、街中エアコンだらけになるとその排熱で町全体はヒートアップしていくことになります。今、現実に大都会はそういう状況にあると思いますが、痛しかゆしというところでしょうか。

運転免許期限「西暦」に

次に、この記事に目が留まりました。現在、「元号で記載されている運転免許証の有効期限を西暦で表示するため、警察庁は2日、道交法施行規則の改正案を公表した」とあります。

外国人の免許保有者の増加が西暦表示への変更の背景にあるというのですが、元々、元号法そのものが国民に不便を強いるものであることは確かでしす。年齢の算出や様々な期限設定には不向きであります。
第一、期限が来た時に、その元号と年号が存在しているのかさえ保証されていないのですから。現に私自身の免許証の更新期限は「平成33年5月22日まで有効」と記されていますが、すでにその年号は存在しないということが分かっています。

「元号法」など、こんな不便な法律とっとと廃止してしまえばいいと思います。あるいは宮内庁の奥の棚にそっと置いておくとか、それも当分の間。国民ファーストの共通理解がもっと浸透して、社会活動や経済活動、日常生活に不便がないようにしたいものです。世界基準の西暦に合わせる方がいいに決まってますから。

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