パワハラと転職
=転職体験= 30代前半 女性
私が転職を決めた理由
私は4年制の大学を卒業後、新卒として販売系の会社に就職しました。期待を込めて働き始めましたが、その後結果的には1年という短い時間で退職をしました。その大きな理由というのは上司からのパワハラと会社への不信感でした。
私は都内にいくつも支部を置いていた会社のうち、杉並区の支店に勤務していました。勤務していたその支店の方針が、顧客主義ではなく目先の利益を最重要視する方針が強いことが特徴でした。
会社は車の部品を販売していたのですが、お客様が保有していた商品を一旦売却させ、その資金で他の金融商品を購入させるという「法律に触れるのでは?」と思われてもおかしくない方法を使い、その手数料を稼ぐように指示がありました。
もちろん会社である以上は利益を求めていかないといけないのはわかっていますが、あからさますぎる方法であったのと、それをしている自分自身の心にストレスを感じていました。また「こんなやり方をしていては会社は続かない」と将来への不安も感じました。
個人の力で仕事が出来る雰囲気では無く、ある決められた種類の商品しか販売させてもらえなかったことにも疑問を持っていました。
またそれだけではなく、数字が上げられない社員に対しては上司からのパワハラを毎日のように浴びせられていました。「給料泥棒」「使えない雑魚」「お前なんかいらねぇよ」と毎日罵声が響き渡っていました。
個別で社員を呼び出し、1時間から2時間の間ひたすら罵声を大声で浴びさせられる毎日に加え、職場の雰囲気も暗く、私もどんどんストレスをためていき、長期的に続けていくことは難しいと考えていきました。
しかし、何とか仕事を続けていたわけですが、「もうダメかも」と思ったのは実際に転職しようと考えたきっかけは、唯一尊敬していた先輩が会社を退職したことでした。本当に可愛がってもらっていた先輩であり、その先輩がいなくなる為、心の支えがなくなり、何かが崩れていきました。もう働き続けることはできないと思ったのです。
具体的に転職活動をはじめる
転職を決意したのは24歳の時で、新卒で入社したので勤続年数は1年でした。つまり「第二新卒」になるわけです。新卒3年以内の離職率がかなり高いという話があるということは知っていました。しかし、実際に自分もその一人になるとは入社時には全く思ってもいませんでした。
数字が上げられない自分自身が悪いと最初は自分を責めて自分を咎めていたのですが、年月がすぎていくと、理不尽な説教を延々と長時間行う上司に対し疑問を抱き、納得できなくなるものです。
「石の上にも3年」ではありませんが、最初は3年我慢するということも考えてはいました。しかし、それでも心は悲鳴をあげていて、我慢できないと思い、第二新卒というタイミングを利用して転職することを決めました。
それからというもの、毎日転職サイトなどで転職先や退職に関する情報を集めていきました。
当初の考え方は安易なもので、「辞めてもなんとかなる」と思っていました。そしてその申し込み期日が迫っていたので転職が決まらないうちに退職届を提出しました。
転職活動は転職エージェントを積極的に活用しながら行いました。転職活動については何もわからない状況ではじめたのですが、担当者の人から的確なアドバイスが貰えたので助かりました。
私は未経験の業種であってもやりたいと思っていたある一定の業種に絞り、約10社ほど応募しました。
転職できたものの結果は「失敗」??
私は今でも、退職したこと自体は後悔してませんし何とか仕事を見つけることができてよかったと思います。しかし、一方転職自体は失敗だったと思います。
転職した会社自体が悪かったというわけではありません。今になって思うのは、その業界の研究をもっと行い、長期的に働いていけるか、将来的にはどうなのか、目指したいことと一致しているかなどの分析をもっと真剣にしておけば良かったということです。
内定をもらえた安心感と転職活動を早く終わらせたいという気持ちから、他社と内定先を比べ、じっくり比較検討するというようなことも行いませんでした。私は焦っていたのです。それは金銭面、精神面で余裕をもった活動を行うことができなくなっていたということを意味します。
失敗しても後悔なし!
結果として私は転職したこと自体は後悔していません。
しかし、ポイントとして転職する際には、在職中に行うか、それとも辞めてから行うのか、について考えておくべきです。もし、辞めてから就活を行うなら余裕をもった転職活動ができるように準備しておくことは必要です。
転職はしっかりと考え、しっかりと調べることが最重要です。まずは少しずつはじめることです。転職サイトへの登録をすることなど、できることから転職活動のスタートを切ってください。そして、どんなことでも相談することです。
特に今時の社会情勢では第二新卒者の需要増加はとても顕著になっており、絶好のタイミングであると言えるのですから。
転職サイト・エージェント関連情報
<サイト管理人の泪です>
パワハラは時としてセクハラよりも厄介なものですね。それは何故かと言うと、パワハラが仕事上の上司からの指導というスタイルにうまく隠されてしまう可能性が高いからです。児童虐待の言い逃れとしての言い訳が「しつけだった」というのと似て、パワハラの言い逃れが「後輩、従業員への指導の一環だった」とする定石があるからです。実際、指導とパワハラの境界線をどこで線引きするかは難しい問題です。上司自体指導のつもりで激しい言葉を使うことは多いのです。「これじゃ使い物にならない」「クビになるよ」等々の言葉がそうですが、指導者としての適切な研修が課されていない会社も多いのです。もっと強い法政化が必要のようですね。
「パワハラ」の定義 職場などで、職務上の地位や人間関係などの優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、相手に精神的・身体的苦痛を与えたり、職場環境を悪化させたりする行為。 上司から部下に対してだけでなく、先輩・後輩、同僚間、部下から上司に対する行為や、顧客や取引先によるものも含まれる。 |
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