個人面接で内定をゲットする有効な話法
志望動機に関する話し方について
就活の際には、面接で必ず「志望動機」を問われることになります。しかし、その時に「〇〇の仕事に関心がありまいて、▲▲の業務で頑張りたいと思います。」と話すだけでは面接官に伝えたいものも伝わりません。
それは多くの場合、いくつもの同業他社の存在があり、応募者の返答によっては「どうしてもウチの会社でなければならない」という感じが伝わりません。他でもいいんじゃないのと思われても仕方ありません。
市役所など、自治体に応募する場合もそうです。まわりにも中小の自治体がいくつかある中で、なぜウチの市に来たいのか、他を辞退してでも本当に来てくれるのかという思いが面接官の頭にあるからです。
そういった壁を突破して、次の段階に行くことが出来るために、そこに関する工夫が必須となります。端的なそのポイントとして、は以下のようなことが考えられます。
◎具体的に話すこと
◎行動力のアピールをすること
・企業研究を徹底的にやる中で志望動機を探す(行動力のアピールにもなる)
・足で稼ぐ企業研究で、志望動機探しをする(行動力のアピールにもなる)
◎面接での話法を駆使すること
1.とにかく具体的に話そう
■御社の〇〇職を志望します。(+その理由)
■御社の●●●に関心があります。(+その理由)
■個人名を出して、話に具体性を持たせる
●インターンシップに参加した折に、御社の△△花子様にご指導いただき~
●会社説明会で、御社の〇〇太郎様の説明を聞いて◎◎に関心を持ち~
●OB(OG)訪問の際に、セールスの▲▲景子さんに大変お世話になりました。~
2.行動したことをアピールする
□とにかく、企業研究を行ったこと、行動したことをアピールする
・御社だけでなく同業他社20社以上の会社説明会にも出席し、比較検討した結果、御社に一番の共感と魅力を感じました。~その理由は~
□御社の〇〇に関して、私なりに考えましたさらなる発展型に関してレポートにまとめて持ってきましたのでご覧頂きご意見を頂けたら嬉しく思います。この「レポート」の部分は「企画書」であったり「提案書」であったりもします。
□比較研究100社してみて~ □会社説明会30社に参加してみて~ □会社見学30社してみて~
※「それだけやったうえで御社の~に一番共感して~」という方向性でいくやりかたです。
□アルバイト経験を一つの行動力の証と見立てて、その経験から導かれたこととしての志望動機として組み立てる。
□新聞をテーマ別にスクラップしてわかったこと □店舗調査をして回ったこと・・・などをもとに志望動機を導き出したという方向性もあり得ます。
□地方公務員を目指して地方自治体(市・町)に応募の場合にも、直接庁舎に足を運んで見学も出来ますし、その運営する施設などが様々ありますから、それを利用、見学してみての感想や意見も考えられます。また、市報や市議会だより、その他パンフレットなどから、その自治体の政策・施策で関心ある内容に関して調べてみることもできます。
市政・町政には、様々な問題が指摘されています。高齢化に伴う問題、少子化に伴う問題、それらを含む福祉の問題や人口減少問題などは多くの自治体が共通して抱える問題です。また教育や産業育成、観光の活性化等々、ホームページからもたくさんのヒントが得られます。
つまり、あなたがそこでどんな仕事をしてみたいか具体的にイメージしてみることが大切です。採用後に考えるというのではなく、すでに試用期間は始まっているという感覚でいくのがベターなのではないでしょうか。
少し前のめり姿勢ぐらいが面接官受けもいいのではと思います。
3.企業研究を怠らない
□企業研究を行いその中から、話す題材や深堀りしてみる内容を探す
・ホームページを隅々まで読み、その中から
・一般消費者向けのメーカーであれば商品を実際に使用してみて~
・四季報やテレビCM、パンフやその他いろいろな広告媒体を分析してみて~
・同業他社についても比較検討しておく
アピールするポイント
〇積極性と行動力(行動したことをネタに話す)
〇具体性(説得力が増す)
〇目的意識の高さ
〇専門知識
〇決意の言葉
就活情報・エージェント情報
面接で使える話法
1.否定しようのない事実をきっかけとして
(話しはじめの部分で、その企業の活動や商品に関して)
・御社には〇〇という商品がありますよね。
・〇〇に関して、御社の全国シェアは70%以上あるということですよね。
・御社の〇〇に関する技術は、他を引き離した技術力があると思いますがどうですか。
・
2.行動の結果としての具体物を武器として
・志望のきっかけは、✖✖新聞の〇月〇日のこの記事の内容を読んで、強く関心を持ったことです。
・その企業に関する〇〇企画書、△△レポート、✖✖提案書などを持参する。
3.面接官の関心を誘導する話法
・関心を持ったきっかけは御社〇〇支店の▲△〇子様から頂いた言葉です。
・私が関心のある御社の〇〇というサービスに関して、改善したい3つの部分があるからです。
・私の身に起こったサプライズが、御社の商品を使用したことと深く関わっていたのです。
・きっかけは~にある御社のショールームに行き~に関して丁寧な説明を受けたことです。
4.面接官の質問を誘導する
・〇〇になりたいと思ったのがきっかけです。(追及質問を誘導)
・✖✖ビジネスの魅力を感じました。(追及質問を誘導)
接客であったり、営業であったり、職種の場合もあります。
・御社のすばらしさを感じました。(追及質問を誘導)
※質問を誘導して、さらに具体的に回答していくことになります。
こんな質問も飛んでくる
<よくある質問>
●学生時代に打ち込んだことはなんですか?
●サークルに入って良かったということはありますか?
●アルバイトの経験からあなたが学んだことはどんなことですか?
●ゼミではどんな活動していますか?
●あなたの卒論のテーマは何ですか?
●趣味はなんですか?
●特技はなんですか?
●あなたの長所と短所はどんなことですか?
●あなたの関心のある世の中の出来事はどんなことですか?
※これらの質問に対して、またこれら以外の多くの質問に対しても丸腰でプライべートな応答をしてしまうのはもったいないことです。ポイントは、志望企業における仕事に就くうえで、有効に働くようなイメージを与えるような方向で応答しよう。
<その他にも>
〇あなたの人物像や価値観に関する質問
「自分を一言で表現するとどんなことですか?」「あなたにとって最も大きい感動体験とは?」「成功体験と失敗体験について」「自分を色に例えると何色ですか?」etc…etc
〇あなたの対人関係に関する質問
「あなたは人からどう見られていますか?」「集団のなかでのあなたはどんな役割をになうことが多いですか」etc…etc
〇業界・仕事に関する質問
「当社の仕事内容を説明してください」「当社と同業他社との違いは何だとおもいますか?」「当社のCMをどう思いますか?」「当社のホームページをどう思いますか?」「当社の店舗展開についてどう思われますか?」
〇ストレス耐性を試す質問
「もし、不採用だったらどうしますか?」「あなたは当社には向いていないのでは?」
etc…etc
〇就職活動・面接に関する質問
「当社のほかにどんな企業に応募していますか?」
「当社の志望順位は何番目ですか?」(「もちろん1番です」と答えましょう。)
etc…etc
これ等のように、一見それとはわかりにくい質問が多いようですから気を付けたいものです。どのような質問であっても、時間つぶしの無駄な質問というものはなく、あなたの仕事に関する適性というものを探ろうとしているものであることを忘れないようにしましょう。
まとめとして
おそらく面接官とあなたの出会いは、その面接の場が初対面となることでしょう。つまり、その面接官にしてみれば、あなたという存在について白紙のイメージ状態から始まるわけです。ですから、面接が終了した時点で、面接官があなたの人となりについてかなり把握できて良かったと思ってもらう必要があります。
そのためには、あなたが質問に対して過不足なく無難に応えればそれでよいというものではなく、面接官の期待した感触の1.5~2倍の好感触を与えるということを目的として、面接に臨まなくてはならないということです。
そうでなければ、ほかの応募者に対してあなたが一歩リードできる状況にはならないということになります。あなたについてもっと知りたいと思わせてなんぼなのですから。
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