集団面接(グループ面接)とグループディスカッションは全く別物です
就活における面接にはいろいろなパターンがありますが、ここでは、集団面接(グループ面接)とグループディスカッションは全くちがうものとして理解しておきましょう。
集団面接は、面接の初期段階で実施されることが多く、応募者が多い場合に一気に人数を減らすための手法として実施されることの多い手法のようです。ですから、そこで試されるのは社会人としての基礎的・常識的なコミュニケーションの能力です。
それに対して、グループディスカッションの場合は、提起されたテーマに関するディスカッションの場面を通してあなたがどういうスタンスを確立できたかとか、課題解決を目指す論議の中で、どのような発言を通してどんな貢献ができたのかが問われるものです。
集団面接
「コミュニケーション力」、そうはいっても、集団面接では一人に十分な時間が与えられるわけではないので、短く簡潔に求められることに応える能力が求められます。例えば5人で面接を受けるとすれば、面接官による1番目の質問も、2番目の質問も5人に対して、同じものが順繰りに向けられます。
時間を指定されない限りは、どの質問の場合も約1分程度でまとめて話す練習をしておきましょう。そこで想定されるよくある質問は、「自己紹介」、「学生時代に力を入れたこと」、「あなたの志望動機」、「自己PR」「就活の状況」などです。
第一印象を良くするために、「笑顔で」、「ハキハキとした良く通る声で」、「背中をピンと伸ばして」、「面接官の顔を見ながら」、「短く簡潔に話す」ことを練習しましょう。心掛けるだけでは足りません。実際に何回も練習して、修正を加えながらより良いものにしておきましょう。
実際場面では
自己紹介のときには、「〇〇大学、〇〇学部、〇〇学科、氏名(フルネーム)」の順で伝え省略形の名称などは使わないようにします。他の面接者の話には傾聴して、しっかりと聞くようにします。人の話を聞く姿勢も見られていると思った方がいいでしょう。
また、どうしても、他の面接者と自分を比べてしまい、「もっと〇〇なことを言わなくちゃ」と内心で焦ってしまうようなことも起こりがちです。ですから、そうならないためにも、練習段階で、十分に話す内容を練っておきましょう。
ただし、丸暗記したものを棒読みのように話すだけではいけません。言葉の抑揚やメリハリを付けて、時には身振り手振りも交えながら話すことも効果的です。時間が許すようであれば、ちょっとした経験などを混ぜて話すことができれば、より具体的な内容となり、面接官にあなたの人柄が伝わりやすいでしょう。そうやってあなたの顔と名前を憶えてもらえると好結果につながりやすいでしょうから。
大学の過ごし方がものを言う(何か、人に語れるものを作っておく)
「学生時代に力を入れたこと」、「志望動機」や「自己PR」は、一朝一夕に紙の上だけで出来上るものではありません。あなたの学生時代を目的意識をもって建設的に過ごす心がけから始まるものです。その努力の過程であなたが得たものが面接時にアピールできる材料となります。
特別で特異な体験がないといけないかと言えば決してそうではなく、日常の中であなたが目的意識やあなた独自の視点から関わろうとしたこと、あるいは興味を持って調べてみたことなども十分な題材となり得ると思います。
これらのことは、集団面接に限らず個人面接の場合でも、同じ準備と心構えが必要です。日頃からアンテナを高くして、いろんな情報に対するあなたの反応を敏感に研ぎ澄ますつもりで、社会現象を見まわしてみると違った世界が開けてくるものです。
するとちょっとしたきっかけでも、情報を受け流すだけでなく疑問や興味が湧いてきて、深く調べてみるなどのあなたのアクティブな行動へとつながってきます。そこから、あなたの語れるものがストックされていきます。
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グループディスカッション
この国では、小中高と模範解答のある教科書主体で暗記型の教育ばかりしているので、その結果として案外とコミュニケーション力に乏しい人材が多いのかも知れません。コミュニケートには、本来正解等あるはずもなく相手によって状況によって変幻自在に対応する能力こそ求められるものです。その基礎が備わっているかを面接官が観察するのがグループディスカッションです。
通常、会社の業務として、チームによりテーマを決めて話し合うような場面が多々あると言われます。その場合のあなたの力を見るために、このような場面設定が行われるのです。しかし、これは相手を言い負かそうとするディベートとは違うものです。
それだけこの複雑な社会状況では、人と人の関係も難しく他者との良好なコミュニケーションを可能にする能力は高く評価される時代なのです。現代人は自然環境に支えられて自然な生活しているわけではないので、精神も人それぞれに歪んでいることも多いようですから、なおさらのことです。
企業は商談の相手やクライアントとの人間関係の作り方の上手下手によって、利益の出方に大きな差が出ると考えています。ですから採用判定をする企業にとって、その将来的な利益拡張に向けて、あなたの高いコミュニケーション能力はどうしても欲しい人材像であると思うような状況を作り出せばいいわけです。
具体的には
ディスカッションの場において、あなたがどんな役回りを担うのか、それを明確にする必要があります。人の発言のいいところを引き出す。フォローする。話を新たな段階へと押し上げる。簡潔で要領よくまとめ的なことが出来る。司会の役割が出来る。提案やアイデアを出すことができる。etc.etc
そのようにチームとしての、まとまりのある論議ができるようなことに貢献できれば、あなたの評価は上がると期待されます。人の話を聞くだけで、論議に参加ができないという状況にはならないように気を付けます。それは最悪だと心得ましょう。そして、他者の意見の批判ばかりするのもNGです。
協調性や発言力、独自性や独創性、積極性やリーダー性などがそこではチェックされます。それを総合的につなぐものがコミュニケーション能力なのです。これらは、面接前だから一夜漬けですぐに身に就くというものではありません。
学生時代のいろんな場面をとらえて、日頃から心がけ磨きをかけておきましょう。
<サイト管理人の泪みつるです>
簡単なポイントをおさらいします。
・集団面接は、背筋をピンと伸ばして笑顔で、ハキハキと、短く簡潔に話す。
・質問にありがちな想定パターンを5つほど練習しておく。(1分式、3分式に分けて)
・グループディスカッションでは積極的に発言すること。プラス協調性も見られていると心得る。
・社会的な情報に対して敏感になり、自分自身の個人的な状況を重ね合わせた理解を深めて、いつでも取り出せるような準備をしておくこと。
・他者との良好なコミュニケーションの構築はもっとも重要である。「聞く」「話す」の言葉のキャッチボールのバランスをよくすることを考える。
・他者に怯まないこと。
関連記事:【就活】集団面接での「グループワーク」対策
フリーターから始める面接対策 5つのポイント
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