*

労働条件通知書は、どのタイミングでもらうべきか?

前書き

就活においては、一次審査の試験後に

面接」→「内定」→「内定受諾」→「契約書・身元保証書記入提出」→「採用決定」
このような流れでことが進むような場合が通常のパターンかと思います。もちろん面接がその方法を変えながら複数回行われることも多いです。「個人面接→集団面接」、「集団面接→個人面接」などのパターンがあります。

しかし、内定を受諾する際に、はっきりさせておきたいのが「労働条件」です。面接時に詳しい説明があれば、少しは心配も薄れると思いますが、口頭での説明ですから、完全に記憶するのも難しく、疑問点など曖昧でモヤモヤする部分が残ることも多いでしょう。そこで、労働条件通知書というものが欲しいと思うのは必然です。

一次面接、二次面接というように複数回の面接でもあれば、詳しい説明を聞くチャンスもあると思いますが、1回のみの面接で、しかも大した労働条件に関する説明がなかった場合は、やはりどこかのタイミングで問い合わせをする必要も感じられます。では、それをもらうベストなタイミングとはどんな時なのでしょうか?

 【目次】

 1.前書き
 2.労働者は労働条件が命
 3.その他の理由として
 4.まともな会社なら
 5 上手い方法とは?


労働者は労働条件が命

かつて、「女優は歯がいのち」という言葉がありましたが、労働者にとっては「労働条件はいのち」なのですから、おざなりには出来ません。しかも、求人広告の内容と、実際の労働条件が違うことがよくある話と聞くにつけ、ますます心配になるものです。

アドバイスをする人によっては、労働条件通知書は、採用時に貰うもので、事前の要求は心証を悪くするので止めた方がいいというものもあります。ですが、私にはそうは思えません。

その理由として、第一に求人広告で示される労働条件に関すること(給与や労働時間など)は、労基法に示された「労働条件の明示義務」の範疇外で、採用時の明示内容と違っていても、法に触れないということがあります。

そのほかの理由として

◆内定を受諾するか否かの判断材料として、最も大きいのが「労働条件」だと思うからです。
◆さらには、複数の内定をゲットできた場合は、その中から1つを選択する判断材料となるものも、労働条件は大きな要素となるもので、給与、昇給についてや労働時間など、捨て置けない問題ばかりです。
◆労働日数、休暇日数、有給の消化具合、産休・育休等の福利厚生関係の完備についても知りたいことです。
◆どのみち、企業は採用にあたっては、労基法に準じて労働条件の明示義務があるものです。ならば、そうもったいぶることなく、要請に応じて労働条件通知書をいつでも発行できるような準備をしておくべきでしょう。

労働条件の想定や決定の準備もなく、安易に内定を出すんじゃないよというという話です。

転職サイト情報・エージェント情報

まともな会社なら

面接時の話と、雇用契約の内容、労働条件通知書の内容、会社の就業規定に整合性が無ければなりません。ですから、その時の思いつきで採用者の労働条件を自由に決めるわけにはいかないはずですから、「労働条件通知書の提示」をもとめられて対応できないような会社は、もともとまともな会社ではなさそうです。


とくに、条件として給与の一部にあらかじめ「〇〇時間分の残業代」が含まれているような場合には、詳しい内容を確認しておく必要があります。

採用前の条件と、採用後の実際の労働条件に大きな違いがある場合には、即契約の解除ができるという、労基法の規定もあります。ですから、そのような無用のトラブルを避けることができるという意味でも、内定の早い段階で労働条件通知書を提示してもらうことは労使間のどちらにも利益となる有効な手段でありましょう。

かと言って、この国では初めからお金(給与)の話を応募者側から持ち出すのは何となくはばかられる雰囲気の場合が多くあると聞きますし、実際、面接官の心証を悪くするということもあるやに聞きます。労基法的には、雇用条件は明示しなければならないものとの規定があるにもかかわらずですが。

もっとも、中小であってもまともな会社は最初から労働条件通知書を提示してくれるところもあります。この条件で来てくれるものなら是非来て欲しいという会社の誠意が見て取れます。条件で折り合えないのであれば、致し方ないとして諦めるというもの。採用に無駄な時間をかけたくない場合、最初から条件を提示する方が話が早いという考えのようです。一理あります。

上手い方法とは?

まあ、とは言ってもこれから働こうとしている会社の方とも、初めから険悪な関係になりたくない、できれば角の立たないようなうまい方法はないかと思われるのも、無理からぬことでしょう。

ですから、例えば「家族とも相談して決めたいので、その資料として書面で労働条件の内容を提示してもらえませんか。」のように、家族をダシにしてそれを説得するための客観的なものとして、是非それをもらいたいというような問い合わせなら、角も立ちにくいかも知れませんね。

そしてもう一つ、角の立ちにくい有効な方法として、転職エージェントを利用する場合には、CA(キャリアアドバイザー)などから、エージェントの業務の一環として、リサーチしてもらうという方法です。

面接が複数回あって、面接官との面識ができて互いの信頼のようなものが感じられるようであれば、恐る恐るながら直接自身で尋ねてみるということもアリかと思います。でも、そういう状況ではないときには、上記のように、角の立ちにくい方法で労働条件の詳しい内容をゲットしてはいかがでしょうか。

また、関連記事として「労働条件通知書には何が書かれているのか?」もあります。お確かめください。

<サイト管理人の泪です>
とにかく、応募した会社の雇用条件など気にかかることがあれば、経由したハローワークなり転職サイト・エージェントのコンサルタントなりに相談してみることです。一人で思い悩んでみても事は進展しませんから。そのほうがきっといい結果が得られると思いますよ。

転職サイト情報・転職エージェント情報 

このサイトは、転職希望者や就活生、フリーターさんに役立つサイトです。
関連記事やカテゴリーからも欲しい情報をゲットしてください。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

関連記事:労働条件通知書には何が書かれているのか?


スポンサーリンク


関連記事

嘱託職員募集と採用(某S市の場合)

私の住むS市では、毎年1月号の市報記事で、嘱託職員の募集が行われています。市報は12月月末に

記事を読む

面接

コロナ時代、就活するならスーツを新調する前に、日常的なニュース攻略を自らに習慣づけよう! 新聞・テレビ・ネットなどに敏感になろう。「トリニクって何の肉?」的おバカにはなるでない‼

■ニュースの攻略 就活者にとって、コロナ後の世界、withコロナの世界は、この先いったいどうな

記事を読む

就活なら「就職四季報」が必携!

特に新卒の就活生にとって強力な味方になるのが東洋経済新報社の就職四季報ですね。ですが、これにもい

記事を読む

会社説明会解禁!今年は売り手市場?

  企業のおごりで懇談会[/caption] 就活はほんとに売り手市場? 3

記事を読む

就活情報なら【就職四季報】で優良・中堅企業をゲットせよ!

就職活動をするに当たって、多数ある企業の客観的な情報をできるだけ速やかに、得ることが出来るかは大

記事を読む

転職、U・Iターンの魅力はどんなこと

「転職」と「U・Iターン」どちらが先にありき? Uターンによる転職の場合には、仕事の内容や条件

記事を読む

就活、履歴書の書き方は志望動機・自己PRが難しい

 目次 1学歴・職歴の書き方 2志望動機の書き方 3自己PRの書き方 4テンプレ

記事を読む

就活を始めるあなたが、相談の前にまずやってみることとは?

  「就活は、いつから始めればいいのか」とは、難しい問題。 既に大学の1年生時点か

記事を読む

内定をつかむ最強の自己PR小ネタ集

全体的に日本人は自己PRは苦手のようです。たまに自分の自慢話ばかりを聞かせたがる人もいて、聞かさ

記事を読む

リモート面接対策の基本とは

コロナ以降、就活面接の方式も随分様変わりしつつあるようだ。今はその違いを意識しつつ 両面どちら

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

もしもブラック企業に就職してしまったら…あなたはどうする??

◇貴方がブラック企業に就職してしまったら ◇社員

ビックモーター従業員の皆さん! パワハラ提訴の準備をしましょう

■この国のブラック企業への甘い対応が事を肥大化させた この国の体制が

ビックモーターは労働者の敵だ‼‼(緊急告知)

事の本質は何か? ビックモーターの保険金詐欺の話が大きなニュースにな

この国はゆるやかな「独裁国家」である

ゆるやかな独裁国家「日本!」旧統一教会関連内閣、そんなこの国で貴方には

企業はホワイトでなければ生き残れない

ホワイト企業2022 8月 ホワイト企業の条件とはどんなことでしょう

→もっと見る

PAGE TOP ↑